中東紛争で貿易ルート遮断、空輸運賃が急騰
3月3日、オーストラリア・シドニーの空港に駐機するエミレーツ航空とカタール航空の航空機。REUTERS/Hollie Adams/File Photo
Allison Lampert Lisa Baertlein
[13日 ロイター] - 航空貨物運賃は米国とイスラエルがイランに対して戦争を開始して以来、一部の路線で最大70%上昇していることがデータで明らかになった。紛争が運航を制限して海上輸送を阻み、さらにジェットエンジン燃料のコストを押し上げている。
業界の専門家たちによると、紛争が原油輸出航路の要所であるホルムズ海峡周辺で100隻を超えるコンテナ船が立ち往生して以来、南アジアと欧州を結ぶ路線の運賃が中東の空域閉鎖や安全上の懸念で影響を最も強く受けているという。
外交問題評議会(CFR)の上席研究員でサプライチェーンの専門家のプラシャント・ヤダフ氏によると、インド製の安価なジェネリック医薬品(後発薬)や薬剤成分のいくらかはコンテナ船に積み込まれて欧州、アフリカ、一部のアラブ諸国に出荷されているという。
ヤダフ氏は「企業が主な動きとして後発薬を海上輸送から航空輸送に切り替えていると耳にした」と述べた。
海上から空輸に移すと運賃が急騰し生鮮食品から医薬品、電子機器に至るまで産品にインフレ圧力を高める可能性がある。
ジェットエンジン燃料の価格は開戦後に2倍となった。デンマークの海運大手マースクは自社の航空貨物便に燃料サーチャージと戦争リスク追加料金を適用すると発表した。
ドバイやドーハは世界で最も繁忙なハブ空港だが、中東紛争の影響で運航が大幅に制限されている。
国際貨物の予約・決済プラットフォームのフレイトスの航空貨物運賃指数によると、南アジアから欧州向けのスポット運賃は、戦争開始直前の1キロ当たり2.57ドルから同4.37ドルへ70%上昇した。
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