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IMFが世界経済成長率の見通しを上方修正したいくつかの理由

IMF Upgrades Global Growth After Trump Backtracks

2025年8月1日(金)15時45分
ヒュー・キャメロン

関税一時停止はアメリカにも良い影響が

IMFの予測では、世界経済成長率にとどまらず、ほとんどの国で4月時点の予測より成長率予測が上方修正されている。
例えばアメリカは0.1ポイント、中国に至っては0.8ポイントもの上方修正がなされた。


しかし、IMFのグランシャは「関税率は歴史的に見ても依然として高く、世界の政策状況は極めて不透明だ。トランプ政権と完全な貿易協定に至っている国はわずかにとどまる」と指摘。

関税に対し世界市場がある程度の耐性を示していることは「好ましいことだが、(それが今後も続くという保証はないため)極めて不安定だ」とも述べた。

なお、IMFが1月に出した世界経済成長率の予測は、2025年、2026年ともに3.3%だった。7月の予測(それぞれ3.0%、3.1%)は4月の予測より改善されたとはいえ、1月の予測水準まで戻り切っていない。

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