なぜ今、「エプスタイン事件」が再び注目されたのか...トランプが抱える「危うい距離感」
7月29日、性的人身売買で起訴され2019年に勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告の刑事事件の未公開資料を巡る問題が、トランプ米大統領(写真)を巻き込む政治的騒動に発展している。 写真は18日、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
性的人身売買で起訴され2019年に勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告の刑事事件の未公開資料を巡る問題が、トランプ米大統領を巻き込む政治的騒動に発展している。
エプスタイン元被告の事件や、騒動を受けてトランプ氏と支持者との間に生じている軋轢(あつれき)について、現時点までにわかっていることを以下にまとめた。
◎エプスタイン元被告とは
ブルックリン出身のエプスタイン元被告は高校の元数学教師で、のちにコンサルティング会社や資産管理会社を設立。富裕層や著名人と関係を築いたほか、政治家や王室とも交流があったことで知られている。
トランプ氏は1990ー2000年代初頭にかけてエプスタイン元被告と交流があった。
2021年に行われたエプスタイン元被告の協力者、ギレーヌ・マクスウェル受刑者の刑事裁判では、長年エプスタイン元被告のパイロットを務めたローレンス・ビソスキー氏が、トランプ氏がプライベートジェットに複数回搭乗したことがあると証言した。
裁判で証拠として提出された飛行記録の乗客リストには、1993-94年の間に少なくとも6回、トランプ氏の名前が記載されていた。トランプ氏はこの事件に関連して起訴されていない。
トランプ氏は24年1月9日、自身のソーシャルメディアに「私は一度もエプスタインの飛行機に乗ったことがない」と投稿している。
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