ゾウがミャンマー内戦で重要な役割を果たしている「実態」...密猟が野放しになっている現実も
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長年ミャンマー事情を追っているジャーナリストのバーティル・リントナーも、カチン州の反政府組織の支配地域で何十年も前にゾウを見たという。現在の内戦が始まる「ずっと以前から、カチンやカレンの反政府勢力はゾウを利用してきた。私も1986年に足に重傷を負ったときにゾウに乗せられた」と、リントナーは語った。当時の彼は、カチン州西部のフーコン渓谷で、カチン独立軍(KIA)が運営するゾウ訓練キャンプに滞在していたという。
ゾウたちはKIAのためにヒスイや木材、食料、武器を運搬していた。おかげでKIAは、深い森と豊かな資源に囲まれたフーコン渓谷一帯で、ゾウを基盤とする精巧な輸送ネットワークを構築できた。
3200頭は軍政の管理下に
地理学者で著述家のジェイコブ・シェルは、KIA戦闘員の中に熟練のゾウ使いもいたと指摘する。「2015年頃、KIAの戦闘員は道路上しか移動できない軍のパトロール隊に見つからないよう、50〜60頭のゾウに物資や人員を載せて、道なき山林を運んでいた。ゾウは道のない場所でも進めるから」
抵抗勢力のキャンプの動向に詳しい情報筋によれば、最近は抵抗勢力の若手指導者たちもゾウの乗り方を学び始めているという。
ザガイン管区のアランドカタパ国立公園で活動するゾウ使いのゾー・ルウィンは、雨期にはゾウ使いが「自分たちの家族のための配給物資や、遠隔地の患者を運ぶためにゾウを使う」と言う。彼の同僚のテー・アウンも「患者や物資を運ぶ以外に、革命勢力を支援するためにも必要に応じてゾウを出動させる」と語る。
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