中国は台湾侵攻でロシアと連携する。習の一声でプーチンは動く――NATO事務総長
NATO Chief Predicts China's Plan For Taiwan

習近平(左)の「部下」になったプーチン(5月9日、対独戦勝記念日の式典、モスクワ) REUTERS/Evgenia Novozhenina
<ウクライナ戦争支援で恩を売った中国は、台湾侵攻の側面支援をロシアに命じられる「ボス」の立場になった>
中国が台湾に侵攻する時は、中国政府はロシア軍にヨーロッパを攻撃させてNATO軍の台湾救援を阻止しようとするだろうと、マルク・ルッテ事務総長が語った。
中国とロシアは2022年初頭、ロシアのウクライナ侵攻直前に「無制限の協力関係」を宣言した。欧米当局者によれば、中国はロシアのウクライナ侵略を密かに支えているが、中国側は繰り返し自らは「紛争当事者ではない」と主張してきた。
ロシアがウクライナに侵攻して領土を奪おうとしているウクライナ戦争は、中国が台湾を自国の支配下に置こうとする意図への国際的な警戒感を強めた。中国は近年、台湾周辺で大規模な軍事演習を繰り返し、軍事力を誇示している。
北京は台湾を「中国の不可分の領土」と位置づけ、最終的には中国に統一する方針だ。一方、台北は民主的な政府を維持して独立を主張し、欧米諸国と連携を深めてきた。
NATOのマルク・ルッテ事務総長は「中国が台湾を攻撃する時には、習近平国家主席はまず『格下のパートナー』であるロシアのプーチン大統領に連絡するだろう」と述べた。ルッテ氏は過去にも、プーチン大統領を「習主席の部下」と表現している。