最新記事
中東情勢

イスラエルが国営放送局を空爆...イランはアメリカに停戦仲介を要請

2025年6月17日(火)08時09分
テヘランのシャラン精油貯蔵所から立ち上る煙

6月16日、イランの首都テヘランにある国営テレビがイスラエルの攻撃を受けた。写真はテヘランのシャラン精油貯蔵所から立ち上る煙。同日撮影。提供写真(2025年 ロイター/Majid Asgaripour/WANA)

イランの首都テヘランにある国営テレビが16日、イスラエルの攻撃を受けた。国際原子力機関(IAEA)は、イスラエルの攻撃による影響でイラン最大のウラン濃縮施設に甚大な被害が出ていると指摘。一方、関係者によると、イランは米国にイスラエルとの停戦仲介を求めた。

イスラエルは16日夜、テヘランの放送当局を攻撃したと発表。イランのテレビでは、攻撃があった際にニュースキャスターが慌てて席を立つ映像が流れた。イラン国営通信も攻撃があったと報じた。イスラエル軍は、この建物がイラン軍の通信センターとしても使用されていたとしている。


 

イランは米国に停戦仲介を要請したが、同時にイスラエルに一連のミサイル攻撃を実施。イスラエルも空爆を続けた。

複数の関係者がロイターに語ったところによると、イランはオマーン、カタール、サウジアラビアに対し、トランプ米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相への影響力を行使して即時停戦を促すよう、圧力をかけることを要請した。

イランは見返りとして、米国との核協議で柔軟性を示す用意があるという。

イランのアラグチ外相は「イスラエルは侵略を停止しなければならない。イランに対する軍事的侵略が完全に停止されない限り、われわれの対応は続くだろう。ネタニヤフのような人物を黙らせるにはワシントンからの電話一本で十分だ」とXに投稿した。

ガジェット
仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、モバイルバッテリーがビジネスパーソンに最適な理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米はテック規制見直し要求、EUは鉄鋼関税引き下げ 

ビジネス

ウォラーFRB理事、12月利下げを支持 1月は「デ

ワールド

トランプ氏、オバマケア補助金の2年間延長を検討=報

ワールド

元FBI長官とNY司法長官起訴、米地裁が無効と判断
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 10
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中