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トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてきた3つの確実

DEALMAKER OR DESTROYER?

2025年4月17日(木)15時11分
サム・ポトリッキオ(本誌コラムニスト、ジョージタウン大学教授)

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貿易強硬派のナバロ CHRIS KLEPONISーPOOLーSIPA USAーREUTERS

エール大学出身のベッセントは大物投資家ジョージ・ソロスの門下生で、ウォール街の評価は高い。ラトニックはトランプの40年来の友人で、01年の同時多発テロで従業員の大半が死亡した投資会社を経営していた。

トランプが敗北した20年大統領選の結果を覆そうとして4カ月間刑務所に服役したナバロは、『チャイナ・ウォーズ』(邦訳・イースト・プレス)、『米中もし戦わば』(邦訳・文藝春秋)などの一連の著作で打倒中国を強調している。


ウォール街はベッセントがラトニックとナバロに負けるか、怒って辞任するのではないかと懸念している。そうなれば、関税は無秩序で大規模なものになる公算が大きい。

関税政策がより予測可能で抑制的になることを望む人々にとって、安心材料はベッセントが既に1対0でリードしているという事実だ。ベッセントは、うまみのある財務長官のポストをラトニックとナバロと争い、勝利を収めている。

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