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関税・経済の理解ゼロ、恐怖を煽る政治...トランプの暴走を止めるため反対派がとるべき「対抗策」

COUNTERING POLITICS OF FEAR

2025年3月31日(月)16時15分
浜田宏一(元内閣官房参与、米エール大学名誉教授)

民主党指導部をはじめとする反対派は、アメリカの国民がトランプの恐怖政治に操られるのを阻止するために、誠実なだけでなく、思慮深い戦略を講じなくてはならない。まず有権者、とりわけ昨年の大統領選でトランプを支持した労働者階級に真実を伝えて、彼らのもっともな不安に対処する新しい政策を真剣に練る必要がある。

さもないと、トランプと仲間たちは、今後も人々の偏見や不満を利用して、アメリカの民主主義をなし崩しにし、独裁的な体制を構築しようとするであろう。完全ではないにしても安定していた世界が、第2次大戦後最大の危機を迎えつつあるのを怖れる。


©Project Syndicate


KOICHI_HAMADA_profile.jpg浜田宏一
KOICHI HAMADA
経済学博士、米エール大学名誉教授。内閣府経済社会総合研究所長などを経て、安倍内閣で情報提供や助言を行う内閣官房参与を務めた。主な著書に『アベノミクスとTPPが創る日本』など。

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