香港紙創業者に懲役20年、国安法裁判 外国勢力と結託「首謀」
ジミー・ライ氏。2021年2月、中国・香港で撮影。REUTERS/Tyrone Siu
James Pomfret Jessie Pang
[香港 9日 ロイター] - 香港の裁判所は9日、中国政府に批判的な論調で知られた香港紙・蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)創業者で、香港国家安全維持法(国安法)違反罪などで有罪判決を受けた黎智英(ジミー・ライ)氏(78)に懲役20年の量刑を言い渡した。
全罪状について無罪を主張していた黎氏は終身刑となる可能性もあった。法廷では、自らは中国当局からの迫害に直面している「政治犯」だと訴えていた。
欧米は政治的な動機によるものだとして裁判を批判。一方、中国政府と香港政府は、同氏は公正な裁判を受けているとしている。
裁判所は、同氏が外国勢力との結託を「首謀」した事実が量刑を加重したと述べた。
米国の非営利団体(NPO)ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は「香港では法の支配が完全に崩壊している。実にひどいこの判決は香港の報道の自由にとって最後のとどめとなるだろう」と指摘。「世界中で報道の自由が尊重されることを望むなら、国際社会はジミー・ライ氏の解放へ圧力を強めるべきだ」と述べた。
黎氏は白いジャケットを着て法廷に姿を見せ、両手を合わせて祈るような仕草をしながら、支援者らに笑顔で手を振った。





