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荒川河畔の「原住民」(25)

封建時代の「浪人」が現代のホームレスになった? 日本のホームレス史をたどる

2025年3月20日(木)11時05分
文・写真:趙海成

彼らはほぼ一人暮らしで、毎日自分の生存のためにもがいているだけだ。組織を形成することも、トラブルを起こすことも少ない。公有地に小屋を作ったり、住民のアルミ缶を取ったりという「違法」行為を除けば、社会秩序に直接的な脅威を与えることも滅多にない。

そうは言っても、ホームレスの存在そのものが公衆環境に与える悪影響や、税金を彼らのために使うことなどに対して不満を持つ日本人は少なくない。

終戦直後の東京

終戦直後の東京、戦前の空襲によって大勢の人が行き場を失った Everett Collection-shutterstock

戦後、現代のホームレスの第一陣が登場した

終戦直後の日本には、空襲によって家が焼け、身寄りを失った住民が多かった。

東京の上野駅の近辺には行き場を失った大勢の人が集まり、そこは一時期、難民の避難所のようだった。当時の新聞によれば、終戦日から5年後の1950年、東京都の官僚による視察の際には、そこにまだ800人ほどの路上生活者が存在していた。

彼らは1951年に一斉退去を迫られ、上野公園や浅草公園、外堀の埋め立て地などへ移動したという。

彼らが現代日本のホームレスの第一陣だったと言えるだろうか。

1950年代半ばから70年代初めにかけての高度経済成長期には、東京の山谷や大阪のあいりん地区(釜ヶ崎)に代表される「寄せ場」で日雇い労働を求める人々が急増した。当時は景気が良く、たくさんの労働力が必要とされた。

すでに日雇い労働者の生活が社会問題化しつつあったが、現代の「ホームレス問題」はまだ登場しなかったばかりか、「ホームレス」という言葉さえまだ使用されていない時期である。

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