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ウクライナ戦争

無抵抗なウクライナ市民を「攻撃の練習台」にする「人間狩り」...ロシア軍、ヘルソンでの蛮行の実態

Russia's Deadly 'Human Safari' in Kherson Approaches Grim Milestone

2024年12月7日(土)14時02分
マヤ・メーララ

戦場で実行するため住民を標的に「攻撃の演習」か

作戦に使用されるドローンは、FPV(一人称視点)ドローン、中国製のマビック、ロシア軍の大型のランセットなどで、日常的な場所を狙うことが多いという。

マビックは、中国のDJI社製で、ウクライナ軍とロシア軍の両方で使用されている。ロシアのランセットは、「神風ドローン」とも呼ばれる自爆ドローンだ。「自律的に標的を見つけて攻撃できる多目的兵器」として、ロシア軍はウクライナへの全面的な侵攻を開始した2022年2月から使用している。

攻撃に利用されるロシアのドローンは、射程距離は最大15キロ、時速100キロで飛行し、小型の「花びら地雷」と呼ばれる対人地雷や、手榴弾、簡易爆発物を搭載していることが多い。発射されて爆発すると火災を引き起こす焼夷弾を搭載することも可能だ。

CIRの調査員のアダム・キャンベルは、ドローン操縦士は「人が車両から降りた瞬間に、車両の上か横に」爆発物を投下しているとし、「この手法は、戦場で再現するためヘルソンで(民間人を相手に)練習されている可能性が高い」と述べた。

CIRは、ドニプロ川の右岸で活動するロシアの部隊が、ヘルソンとアントニフカの住民を「実弾訓練」の標的にしている可能性もあると指摘している。

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