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サイバー攻撃

ランサムウェア攻撃を受けたら「身代金」は払っていい? サイバー捜査の実態と、世界が認める日本の「能力」

2024年12月13日(金)18時31分
山田敏弘(国際ジャーナリスト)

──2024年2月には、サイバー特別捜査部が、世界でも猛威をふるっているロシア系ランサムウェア集団「ロックビット」によって暗号化されたデータの復元に成功して世界からも大きく評価された。私も先日、某国のサイバーセキュリティ当局者と話をした際に、ロックビットの件は、国際的なのサイバー捜査力の向上の観点からも日本の協力は大きな偉業だと言っていた。

復号ツールを開発したことを公開すると、ロックビット側が復号できないよう改良してくる可能性があるので、復号できる、つまり、ロックビットのランサムウェアを無害化できるという事実は対外的に言わないほうがいいという意見もあります。

今回の発表は、①フランスがロックビットの関係者を摘発し、②オランダが犯行に利用されるサーバーをテイクダウンするといった中で、③こうした国際共同捜査の一翼を担う日本警察が復号ツールをユーロポールや外国捜査機関に提供するというパッケージを世界一斉に広報・PRすることに意味がありました。

すなわち、世界の警察がロックビットの封圧に乗り出しているぞというメッセージの中で、復号ツールを作られてしまうような脆弱なランサムウェアしかロックビットグループは提供できないのであるということを意図的に発信することで、ロックビットのランサムウェア犯罪ビジネスを細らせる目的がありました。

素晴らしいのは、この①②③を一気に広報・PRすることの重要性、日本のサイバー警察の戦術を関係各国が一堂に理解してくれたことに加えて、世界各国が③の日本警察の復号ツールの能力を高く評価してくれたことです。

ロックビットの暗号を解読し、復号を実現し、さらにツールの形で国際貢献したというのは、他のどの国もできなかったことなので、警察庁の技術力が真に注目された瞬間でした。他国からも信頼を得られるくらい、日本のデジタル・フォレンジックの能力は高いということです。

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