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荒川河畔の「原住民」⑨

冬の寒さ、夏の暑さ、亡くなる時、欲求不満解消...ホームレス生活のリアリティー

2024年10月30日(水)19時15分
文・写真:趙海成

荒川河川敷のホームレス

板橋区にある荒川の戸田橋。この橋の下に今も数人のホームレスが住んでいる

夏の悩ましさの1つは食品管理の問題

実はこの笑い話の背後には、ホームレスにとっての不運と不幸がたくさん隠れている。

住所がないため、ホームレスたちは政府が国民に支給するコロナ傷病手当金や選挙のための投票所入場券を受け取ることができない(参考:ルポ第1話<荒川河川敷ホームレスの「アパート」と「別荘」を、中国人ジャーナリストが訪ねた>)。


一般の人が日常生活で享受している健康保険、マイナンバーカード、高齢者の無料健康診断、クレジットカード、自動車免許証、各種会員割引カードなど、住所を登録できないホームレスが得られないものは、ほかにもたくさんある。

桂さんは私に、ホームレスの生活をこう形容したことがある。

「私たちは確かに、一般の人々が受けているいろいろなサービスや待遇や権利を受けることができない。過去には私たちも享受したことがあるかもしれないけれど、今は最低限の生活水準で、食べ物と生活必需品があるだけだ。この点から見ると、他の人の生活とは大きく異なる。まるで人間の原始時代に戻ったようなんです」

ホームレスの生存環境で最も耐えられない季節は、冬と夏だそうだ。彼らの多くはテントに住んでいて、冬の寒風を防ぐのは一枚の帆布やビニールシートだけである。風が入り込むところがあれば、最も寒い冬の師走がどんなにつらいか想像できる。

夏になるとさらにつらくなる。ホームレスが住むテントには風を通す窓がないのが一般的で、太陽の光がテントに直射すれば、中は蒸し器のようになり、とても暑くて耐えられない。

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