気候不安症に揺れる若者たち...映画「アニマル」が描く希望の旅
「種の絶滅」は人のせいなのか?
「アニマル」のテーマは種の絶滅だ。WWF(世界自然保護基金)の報告によると、1970年から2018年の間に地球上の脊椎動物の個体群は平均で69%減少したという。世界の科学者が「6度目の大量絶滅」と呼ぶ危機の原因は、気候変動、侵略的外来種、環境汚染、乱獲、生息環境の破壊の5つといわれている。
ディオンは2人を連れて、これらの課題解決に取り組む学者やジャーナリスト、政治家、畜産農家、パーマカルチャー実践者らの元を訪れた。2人は彼らの言葉を吸収し、時に作業を手伝って汗を流し、自然の中で感性を研ぎ澄ました。
2人が現場を「体験」して実感したのは、問題の複雑さだ。フランスのウサギ農場では集約畜産が経済システムと連動した構造的な問題であることを知り、スイスではオオカミと家畜の羊の共生方法を探る男性と出会う。また、ベルギーの昆虫学者からは、セイヨウミツバチ以外の野生のハチが1万数千種もいることを学んだ。生態系は人も含め、生物間の繊細なバランスによって保たれているという実感は、2人の希望の糸口にもなっていく。

当初、人の存在が悪ではないかと苦しんでいたベラが「この旅で私は動物のことを学ぼうと思ったけど、人について多くを学んだ」と話すシーンが印象的だ。
不安克服のためのアクション
国際生物多様性の日である5月22日、日比谷コンベンションホールで開かれた同作の特別試写会シンポジウムには、配給会社のユナイテッドピープルが学生50人を招待した。
上映後に解説者として登壇したWWFジャパン自然保護室長の山岸尚之さんは、「主人公の2人がどう行動したら良いかを悩みながら考えていくところに共感した。生物多様性の問題は複雑。解決策はXのリポストやインスタグラムの中に都合良く転がっているわけではない。さまざまな人と対話しながら社会の複雑な関係性の中で一生懸命探していくしかない」と話した。

その後の活動発表では、小学生から20代の社会人まで8人が登壇し、それぞれ素朴な疑問や関心領域からプラごみ削減などの行動を起こした経緯を語り、会場の学生たちに自らのグループへの参加を呼びかけた。
日本でルーツ&シューツを広めるために設立された団体、NPO法人ジェーン・グドール・インスティテュート・ジャパンの大庭美菜さんや、2021年に日本で初めてルーツ&シューツに登録したボランティアグループを立ち上げ、現在日本の同活動のリーダーも務める高校生のRenaさん、IUCN(国際自然保護連合)日本委員会で若手の活動を支援する稲場一華さんも登壇した。上映後は参加した学生と登壇者が立ち話をする姿があちこちで見られた。
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