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多様性の名の下で忘れ去られる「白人男性」...彼らもまた支援が必要ではないか?

ENGAGING WHITE MEN

2024年3月29日(金)19時30分
ロン・カルッチ(米コンサルティング会社ナバレント共同創業者)、ゾーイ・スペンサーハリス(米バージニア州立大学社会学・刑事法学助教)

歴史的に疎外されてきた集団に属する人の中には、なぜこの期に及んでも、伝統的に社会を支配し、動かしてきた人たちを議論の中心に据えるのかと、私たちの姿勢を疑問視する声もあるだろう。

だが真の革命は、抑圧者と被抑圧者の立場を入れ替えることでは生まれない。帰属と愛によって、あらゆる人が人種差別や家父長制から解放されたときに起こる。だから恒久的な変化を実現するには、白人男性の愛と帰属に目を向ける必要がある。

帰属は、深く人間的な経験だ。それが本物であるとき、私たちは真の思いやりと共感を持って他者に心を開くことができる。白人男性がこの経験をすれば、その影響力のある立場を利用して、全ての人が心から帰属できる場所をつくるために立ち上がることができるはずだ。

<本誌2024年2月27日号掲載>

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