最新記事
野生動物

「最恐のタッグ」か? ヒグマとオオカミが「一緒に」ヘラジカの母子を襲う衝撃映像

Brown Bear and Wolf Team Up to Attack Moose and Calf in Shocking Video

2023年9月12日(火)21時40分
ジェス・トムソン
ヒグマとオオカミ

(写真はイメージです) Sergey Uryadnikov-Shutterstock

<まさかの組み合わせにコメント欄は騒然>

アラスカのグレイシャーベイ国立公園で、クマとオオカミが協力してヘラジカの母子に襲い掛かる珍しい瞬間が記録された。

【動画】見事な連携! ヘラジカの母子に襲い掛かるヒグマとオオカミ

米アラスカ州漁業狩猟局(ADF&G)がフェイスブックページに公開した動画には、大人のヘラジカにヒグマが突進し、子供の方をオオカミが追いかける様子が映っている。この映像は、ADF&Gがオオカミの捕食調査のためにグスタバス周辺に設置していたトレイルカメラが捉えたものだという。

ヒグマもオオカミもアラスカでは普通に見られる。ADF&Gによれば、州内には7000〜1万1000匹のオオカミがいると考えられており、通常は20〜30匹の群れで行動し、強い社会的ヒエラルキーを形成する。一方、ヒグマ(ハイイログマを含む)はオオカミと異なり、子供を連れたメスと一緒でなければ通常は単独で行動し、狩りをする。同州には約3万頭のヒグマが生息しているという。

コメント欄には、この捕食者たちがタッグを組んでいると見たユーザーも。これに対し、ADF&Gは「連携しているように見えます......でも確かなことは分かりません」と回答している。

自然保護活動家で環境コンサルタントのリック・スタイナーは、両者は直接協力していた訳ではなさそうだがお互いの存在に気付いていた可能性が高いと、科学ニュースサイト「ライブ・サイエンス」に述べた。子供を狙ったオオカミは、クマの襲撃で母親の気がそれるのを待っていたかもしれないと同氏は推察する。

動画は茂みから出てきたクマとヘラジカの母親がつかみ合うところで途切れていて、闘いがどんな結末を迎えたかは分かっていない。

ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



日本企業
タイミーが仕掛ける「一次産業革命」とは? 農家の「攻めの経営」を後押しするスキマバイトの可能性
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カナダはヘビー級国家、オンタリオ州首相 ブルージェ

ビジネス

NY外為市場=ドル/円小動き、日米の金融政策にらみ

ビジネス

米FRBタカ派幹部、利下げに異議 FRB内の慎重論

ビジネス

12月に追加利下げの必要、労働市場の弱体化は明確=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 9
    【ロシア】本当に「時代遅れの兵器」か?「冷戦の亡…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中