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ミャンマー

軍政に甘い中国にミャンマー国民が激怒...全土で抗議デモが勃発

2023年6月5日(月)13時50分
セバスチャン・ストランジオ(ディプロマット誌東南アジア担当エディター)
中国の秦外相がミャンマー国軍トップと会談

中国の秦外相がミャンマー国軍トップと会談 XINHUA/AFLO

<民主派が政権を奪還した場合には中国は苦しい立場に追い込まれそうだ>

ミャンマー軍事政権と中国の接近に、ミャンマー国民の不満が渦巻いている。

【画像】抗議デモで掲げられた「ファシスト犯罪者への支援をやめろ」の横断幕

タイを拠点にするミャンマー情報メディア・イラワジによれば、5月初めに中国の秦剛(チン・カン)外相がミャンマーを訪問した際に全土で抗議デモが勃発。「ファシスト犯罪者への支援をやめろ」といった横断幕が掲げられ、各地で中国国旗が燃やされた。デモを主導した反政府勢力は、中国政府が軍事政権への支援を続けるのなら、国外でも反中国デモを展開すると語っている。

軍事クーデターが勃発した2021年2月からしばらくの間、中国は政権と一定の距離を保っていた。だが、やがてミャンマー経由でインド洋に至る鉄道網などの実利を優先して態度を変え、軍事政権への関与を深めてきた。

軍事政権が崩壊する兆しがない以上、中国の判断は合理的かもしれない。だがミャンマー国民の反中感情の高まりを考えると、民主派が政権を奪還した場合には中国は苦しい立場に追い込まれそうだ。

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