最新記事
ドローン軍

ウクライナ、新設「ドローン軍」の圧巻動画を公開──「これはドローンの戦争だ」

Ukraine Official Reveals 'Drone Army' With Video of Massive Stockpile

2023年4月6日(木)19時24分
マシュー・インペッリ

ウクライナ軍のドローンから見た塹壕のワグネル兵たち Kanal13/YouTube

<開戦以降、ウクライナとその支持者が着々と蓄積してきた3200機のドローンが、この戦争をひっくり返す?>

ウクライナ政府高官は先ごろ、まさに「ドローン軍」と呼ぶにふさわしい大量のドローン(無人機)を映した動画を公表した。

ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相は、メッセージアプリのテレグラムにこう投稿した。「強力なドローンはロシアに対するわが国の競争上の強みだ。『鳥』は戦争の流れを変え、兵士たちの命を救う。

こうも述べた。「(世界にウクライナへの支援を募る活動)ユナイテッド24のプロジェクトが始まってから9カ月間に、『ドローン軍』は3200機の無人航空機(UAV)、額にして40億フリブナ超(1億ドル超)の契約を結んだ。UAV使用の枠組みは完全に変わった。(7000人を超える)兵士がドローンのオペレーターとしての訓練を受けた」

【動画】ウクライナの「ドローン軍」始動、カミカゼ・ラジコンカーも

地元紙キーウ(キエフ)・インディペンデントによれば、「ドローン軍」はウクライナのDX(デジタルトランスフォーメーション)省とユナイテッド24を展開する組織の共同プロジェクトだ。集めた寄付金を元手に、ウクライナ軍のドローン調達や、兵士への操作訓練の支援を行っている。

ウクライナでは今も、ロシアとの激しい戦いが続いている。この戦争において、ドローンの使用は大きな話題となってきた。

ロシアはイラン製で対抗するが

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、アメリカがウクライナに供給した大量の支援物資の中にはドローンも含まれる。2月にアメリカ政府は20億ドル規模の追加軍事支援を発表したが、これにもドローンやロシアのドローンとの戦闘に使う兵器が含まれている。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、次期5カ年計画で銅・アルミナの生産能力抑制へ

ワールド

ミャンマー、総選挙第3段階は来年1月25日 国営メ

ビジネス

中国、ハードテクノロジー投資のVCファンド設立=国

ワールド

金・銀が最高値、地政学リスクや米利下げ観測で プラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 10
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中