最新記事

替え玉論

電撃訪問のバイデンと会った時のゼレンスキーに「影武者」がいた!?

Video fuels conspiracy theory about Zelensky's "body double"

2023年2月28日(火)17時48分
ニック・モドワネック

サルダリザデはさらに、別の画像をツイッターに投稿。一部のインターネットユーザーが拡散しているもので、ゼレンスキーと彼の元顧問であるオレクシー・アレストロビッチが1999年にニューヨークで撮影したとする「明らかな捏造写真」だと説明した。

「あまりにもあからさまな捏造だから拡散されないと思うかもしれないが、今はこういう時代なんだ」と彼は述べた。

過去には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に影武者がいるという説が出回ったこともある。

ロイター通信は2020年2月、ロシア国営タス通信がインタビューの中でプーチンに「あなたは本物ですか」と尋ね、プーチンがそれに「はい」と答えたと報じた。プーチンはこの時、公の場に出る際に安全上の理由から影武者を使う提案が過去にあったが、それを断ったとも語った。

ゼレンスキーもこれまで、さまざまな偽情報の標的にされてきた。たとえばウクライナ国内で大規模デモが起きているとしてソーシャルメディア上に投稿された動画は、本誌が調べたところ、古い映像を切り取ったもので、ウクライナで撮影されたものでもないことが分かった。

プーチンには「影武者が3人いる」という説も

2022年12月にゼレンスキーが米首都ワシントンを訪問した際には、バイデン夫妻と3人で写真撮影を行ったが、この時にバイデンがゼレンスキーのお尻を触っていたとする画像が出回った。これについても本誌とロイター通信がファクトチェックを行い、「修正が加えられた画像」であることが分かっている。

プーチンについては、過去にウクライナの当局者などの間からも「影武者説」が浮上している。ウクライナ国防省のキーロ・ブダノフ情報総局長は2022年10月、英デイリー・メール紙に対して、プーチンは少なくとも3人の影武者を使っており、いずれの影武者もプーチンに顔を似せるために整形手術を受けていると語った。

米陰謀論集団のQアノンも、ドナルド・トランプ米前大統領が影武者を使っていると主張している。

ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米シティ、ライトハイザー元通商代表をシニアアドバイ

ビジネス

アップル、関税で今四半期9億ドルコスト増 1─3月

ビジネス

米国株式市場=上昇、ダウ・S&P8連騰 マイクロソ

ビジネス

加藤財務相、為替はベセント財務長官との間で協議 先
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中