最新記事

英王室

かつてはオバマ夫妻と「同列」だったヘンリー&メーガンの零落ぶりが酷過ぎる

Prince Harry's Attack on the Royal Family Has Backfired Spectacularly

2023年1月24日(火)21時18分
ジャック・ロイストン

特筆すべきは、地球上で最も洗練された政治家たち、とりわけオバマ前大統領と接したことがあるヘンリーなら、この逸話を明かすことがいかに無分別なことかぐらい知っていたはずだ、という点だ。

ヘンリーはオバマ夫妻と親しい間柄で、イギリスの放送局BBCラジオ4でゲスト編集者を務めたときにオバマにインタビューしたことがある。

2017年12月、ヘンリーは真面目で高尚なインタビューを完璧に行った後、最後に投げかけた短い質問のなかでこう尋ねた。「ボクサー?それともブリーフ?」

「申し訳ないが」と、自由世界のリーダーだったオバマは応じた。「そのような質問には答えられない」

オバマがその話題を封じたのは当然だ。それはこれまで築いてきた厳粛なイメージを矮小化し、国民の間に存在する洗練された雰囲気を損なうからだ。

イギリスの調査会社ユーガブによると、バラク・オバマは、イギリスの政治家を差し置いて、エリザベス女王に次いでイギリスで2番目に人気のある公人であり、妻のミシェルはキャサリン妃に次いで4番目だ。トップ10に入るアメリカ人は、他にマーティン・ルーサー・キング・ジュニアがいるだけだ。

ヘンリーの凍傷体験のような話をオバマが明かすことなど、到底考えられない。

メーガンの人気はカミラ以下

ロンドンの調査会社レッドフィールド&ウィルトンが本誌のために行った世論調査によると、12月5日から1月16日の間にヘンリーの好感度は+38から-7に、メーガンは+23から-13に低下した。

メーガンの人気は今やカミラ王妃よりも下だ。『スペア』で英王室を非難したものの、ヘンリー夫妻の好感度は、チャールズ3世、ウィリアム皇太子、キャサリン妃より低くなった。

同時期に、ヘンリーとメーガンの称号に対するアメリカ国民の見方は大きく変化し、現在では45%が称号剥奪を支持し、反対する声は26%となった。

12月5日の時点では、43%が「称号を残すべき」、27%が「剥奪すべき」と答えていたことからすると、ほぼ逆転したといえる。

ヘンリーが家族のプライベートな会話を『スペア』に収録したことについては、アメリカ人のほぼ半数にあたる44%が間違っていると答えたのに対し、正しいと答えたのは26%だった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米給与の伸び鈍化、労働への需要減による可能性 SF

ビジネス

英中銀、ステーブルコイン規制を緩和 短国への投資6

ビジネス

KKR、航空宇宙部品メーカーをPEに22億ドルで売

ビジネス

中国自動車販売、10月は前年割れ 国内EV勢も明暗
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中