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コロナ対策優等生キューバを襲うデルタ株 海外派遣の医師呼び戻しも

2021年8月16日(月)12時05分

同州の社会サービス担当者は地元テレビで、今月初めから、全死因による死者の数が1日60人超となり、通常の平均の12人から急増していると述べた。一方、公式統計では同じ期間の州内死者数が10人以下となっており、新型コロナによる死者数が過少報告されている可能性が示唆されている。

また同担当者は、火葬施設の1つが過剰使用で故障したため新たな設備を設置中と説明。霊きゅう車不足から様々な公用車で遺体を運搬していると述べた。

一方、キューバでは、2種類の国産ワクチンをこれまでに人口の4分の1に対して接種した。当局者らは、これらのワクチンは第3段階の治験で90%超の効果が確認されたとしている。公式統計によると、人口の約3分の2が完全接種を済ませているハバナでは、8月第1週の新型コロナ死亡率が0.69%と他地域平均の0.93%を下回っており、ワクチンが効いていることが示唆されている。

(Sarah Marsh記者)

[ロイター]


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