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NASAには宇宙飛行士のけんか対処法がある...対立を収めるプロの技術とは

Astronauts Have the Best Fights

2021年6月18日(金)11時35分
デービッド・エプスタイン

面倒だがやって損はない。発言をそのまま返すだけで相手は自分の言葉が届いていると実感できるし、理解したいという気持ちも伝わる。生産的な話し合いが始まるのはそこからだ。ちなみにNASAもこの手法を採用している。

最後は夫婦におすすめの「7分間の作文エクササイズ」。夫婦で直近の口げんかを振り返り、双方に最善の結果を望む第三者になったつもりで文章にする。

「自分が調停役ならどう思うか想像し、その視点から7分間で口論について作文を書く。いずれ同じけんかが蒸し返されたら、第三者の視点を思い出してほしい」

エクササイズを4カ月ごとに1年行った夫婦はエクササイズをしなかった夫婦に比べ、口論を根に持つことが少なかった。また一般に結婚への満足感は徐々に減るが、エクササイズをした夫婦の場合は変わらなかった。

『敵対』にはほかにも科学に基づく有益なヒントが盛りだくさん。レゴを奪い合う前に読んでおこう。

©2021 The Slate Group

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