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バイデン大統領も排外主義者? 難民受け入れは、なんとトランプ時代と同数

2021年4月21日(水)19時50分
ジョシュア・キーティング

政治判断とは何か。15日付のワシントン・ポストによると、国境に殺到する入国希望者と難民受け入れは別の問題だが、「バイデンの周辺には、その違いが一般の人々には伝わらないと懸念する声もある。保守派の論客が移民に甘い人物というレッテルをバイデンに貼ろうとしているため、余計に伝わりにくい」。

バイデン政権は5月15日までに、前政権よりましな印象を与えると同時に、共和党の批判を最小限に抑えられる数字を出してくるはずだ。

しかし、トランプ政権時代の上限を象徴的に少し引き上げるだけでもこれほど時間がかるとするならば、12万5000人という当初の約束に近い数字を達成できるとは考えにくい。

紛争や迫害で家を追われた世界中の何百万人という避難民にとって、悲しいニュースだ。前任者の排外主義を否定してホワイトハウス入りした政権でさえ、この問題に正面から立ち向かわないのであれば、誰が彼らに手を差し伸べると言うのか。

©2021 The Slate Group

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