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弾劾裁判

弾劾無罪でも、共和党の「トランプ離れ」は始まった

A Grand Old Identity Crisis

2021年2月15日(月)18時05分
マイケル・ハーシュ

ホーリーは少なくとも外交政策ではタカ派で、トランプの根拠のない「選挙泥棒を止めろ」運動と議事堂への行進を擁護したことで共和党内各方面から非難され、党内で築いた地位から転落した。

ヘイリーは、国連での仕事ぶりからすると、より穏健なアプローチを取るかもしれない。ヘイリーはイスラエルの首都をエルサレムに移すといった対立的なトランプの政策を擁護する一方で、北朝鮮に対する安全保障理事会の制裁を成立させるなど国連周辺では有能で理性的な外交官と見なされている。

もしトランプが本当に共和党の主流から外されることになれば、リチャード・バー(ノースカロライナ州)、スーザン・コリンズ(メイン州)、リサ・ムルコフスキ(アラスカ州)、ベン・サッセ(ネブラスカ州)、パット・トゥーメイ(ペンシルベニア州)、ミット・ロムニー(ユタ州)など、トランプ有罪に票を投じた他の共和党穏健派が、党内で活動する余地が増えるかもしれない。

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