最新記事

感染症対策

米国でコロナワクチン接種開始 一番手はNY州の医療従事者

2020年12月15日(火)09時01分

米国で14日、米ファイザーが独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。写真はニューヨーク州で最初にワクチン接種を受ける看護師のサンドラ・リンゼイさん。代表撮影(2020年 ロイター)

米国で14日、米ファイザーが独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。

接種はニューヨーク州で始まり、一番手はロングアイランド・ジューイッシュ・メディカル・センターの集中治療室(ICU)で働く看護師のサンドラ・リンゼイさんだった。

リンゼイさんは「他のワクチン接種と何も変わらなかった」と感想を述べ、「希望や安心感とともに癒しの訪れを感じている。これが歴史に残る多大な苦しみの時代の終わりの始まりになってほしい」と語った。

トランプ大統領は「初のワクチン接種だ。おめでとう米国、おめでとう世界!」とツイッターに投稿した。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はMSNBCに対し、米国では一般国民へのワクチン接種が「3月末から4月初旬まで」、もしくは「2021年第2・四半期末、春の終わりまで」に始まる可能性があるとし、「秋にかけて一定の安心感を得らえるようになるだろう」と述べた。

ワクチン接種はニューヨーク州の医療機関「ノースウェル・ヘルス」の系列病院で行われている。テキサス、ユタ、ミネソタ州の一部の病院にも同日中にワクチンが供給され、接種が始まる見通し。

政府のコロナワクチン開発加速に向けた「ワープ・スピード作戦」の一翼を担うペルナ米陸軍大将によると、ワクチンはこれまでに国内55カ所に出荷された。同日午後までに145カ所への出荷を目指す。週末までに290万回分のワクチンが636カ所に届けられる見通し。

米公衆衛生局のアダムス長官はFOXニュースとのインタビューで「史上最も困難なワクチンの展開であり、間違いなく支障が生じるだろうが、可能な限りスムーズに進行するよう、あらゆる対策を講じてきた。われわれとともに辛抱してほしい」と訴えた。

米州兵によると、現時点で26の州・領土がコロナワクチンの供給に州兵から支援を得ることを計画しているという。

また、ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)はこの日、CNNテレビとのインタビューで「米政府は当社に対し、来年第2・四半期に追加で1億回分のワクチンを求めている。1億回分のワクチンを供給することは可能だが、現時点ではその大半が第3・四半期の供給になる可能性がある」と述べた。

*内容を追加しました。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・【調査報道】中国の「米大統領選」工作活動を暴く
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力


ニューズウィーク日本版 BTS再始動
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月7号(3月31日発売)は「日本企業に迫る サステナビリティ新基準」特集。国際基準の情報開示や多様な認証制度――本当の「持続可能性」が問われる時代へ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インド各行、外為ポジション規制で中銀に3カ月の猶予

ワールド

WTO閣僚会議、電子データ取引関税猶予延長で合意に

ワールド

レバノン南部で国連要員死亡、インドネシア国籍 調査

ワールド

台湾野党党首、4月に中国訪問へ トランプ氏に先立ち
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のSNS動画が拡散、動物園で一体何が?
  • 4
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 7
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    カタール首相、偶然のカメラアングルのせいで「魔法…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 4
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中