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感染第2波

アメリカに医療崩壊の危機 コロナ入院患者、5万人突破

2020年11月4日(水)12時16分

米国では新型コロナウイルス感染による入院患者数が3日に5万人を突破し、約3カ月ぶりの高水準となった。写真は、2020年10月31日にウィスコンシン州マディソンのCOVID-19センターで鼻腔用器具にラベルを取り付けている風景。(2020年 ロイター/Bing Guan)

感染が急速に広がる中、医療機関の患者受け入れ能力が限界に近付いている。

ロイターの集計によると、入院患者が最も多いのはテキサス州の5936人で、イリノイ州の3594人、カリフォルニア州の3270人がこれに次いだ。

全米のコロナ感染による入院患者数は10月1日以来約64%増え、3日時点で5万0176人に上った。8月7日以来の高水準で、7月22日に記録した過去最高の5万8370人に迫った。

入院患者数は感染者数とは異なり、検査数の影響を受けないため、感染状況を把握するのに重要とされている。

米大統領選の投票日である3日は全米のコロナ感染者の累計が940万人を突破。 過去2週間で100万人増えた。

地域別ではテキサスをはじめとする南部州の入院患者数が約2万人と最も多く、全米の4割を占める。中西部、西部、北東部がこれに続く。

ウィスコンシンとテキサスの両州では医療機関が逼迫しつつあり、コロナ患者のための病床確保を急いでいる。テキサス州エルパソはコンベンションセンターを臨時病院に転用している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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