最新記事

ロシア政治

プーチン終身大統領に道を開いたロシア「全国投票」は不正まみれ

Ballot Fraud Gave Russia's Putin 22 Million Extra Votes, Says Expert

2020年7月6日(月)18時20分
ブレンダン・コール

「選挙結果の数字など誰も本気で数えてなどいなかった。これ(改憲)を華々しい勝利として売り込む方法は、政府の胸先三寸だった」とペトロフは本誌に語った。「今回のようなやり方で憲法を改正するのはまったく違法だという事実が無視された。最初から違法だったのであれば、結果に不正があっても大騒ぎする必要はない」

カーネギー国際平和財団モスクワセンターのアンドレイ・コレスニコフ上級研究員は本誌に対し、今回の全国投票は「プーチンによる統治を延長し超保守的なイデオロギーの支配を認めることで普通の人々をプーチンの共犯者に」するための手段だったと述べた。

「プーチンが長い政治生命を保っているのは、選挙で競り合って勝ってきたからというより、さまざまなツールを使って国民の過半数から支持を受けているという印象を作り上げたことに基づいている」とコレスニコフは電子メールで述べた。

ロシアには州や共和国などの連邦構成体が85あるが、ロイターによれば反対が賛成を上回ったのはモスクワから北東に1600キロ離れたネネツ自治管区ただ1つ。反対票は3万7490票で全体の55%を占めたという。

(翻訳:村井裕美)

【話題の記事】
イタリアを感染拡大の「震源地」にした懲りない個人主義
「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に
巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

20200714issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月14日号(7月7日発売)は「香港の挽歌」特集。もう誰も共産党を止められないのか――。国家安全法制で香港は終わり? 中国の次の狙いと民主化を待つ運命は。PLUS 民主化デモ、ある過激派の告白。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ政権の対ロ制裁、不十分と民主党が非難 EU

ワールド

ブラジル南東部で豪雨、30人死亡・39人行方不明

ビジネス

豪CPI、1月は予想上回る伸びに コア加速で利上げ

ビジネス

スイスインフレ率、今後数カ月で上昇 一時的にマイナ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 5
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 8
    「極めて危険」──ゼレンスキー、ロシアにおける北朝…
  • 9
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 10
    武士はロマンで戦ったわけではない...命を懸けた「損…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中