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ブラジル、新型コロナ感染者・死者累計データをウェブから削除

2020年6月8日(月)09時50分

ブラジル保健省は、国内の新型コロナウイルス感染症による死者・感染者の累計や、これまでの州・自治体別の感染状況を示したデータについて政府のウェブサイトから削除した。写真は6月2日、ブラジル・ブラジリアのバスターミナルで列に並ぶ人々(2020年 ロイター/Adriano Machado)

ブラジル保健省は6日、国内の新型コロナウイルス感染症による死者・感染者の累計や、これまでの州・自治体別の感染状況を示したデータについて政府のウェブサイトから削除した。

前日までの感染確認の累計は67万2000人と、米国に次いで世界第2位。死者は6日までに3万6000人近くに達している。

ボルソナロ大統領は保健省の説明を引用する形でツイッターに「累計のデータはわが国の現状を反映していない」と書き込み、新規感染と感染確認の報告手法を改善するための取り組みが進んでいると付け加えた。

ただ保健省、ボルソナロ氏ともに、コロナ関連の大部分のデータ公表をなぜやめたのか直接の理由を明らかにしていない。

ウェブサイトは6日にレイアウトが更新され、24時間以内の新規感染人数と回復人数、死亡人数のみが記されている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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