最新記事

感染症対策

緊急事態宣言、岐阜・茨城など特定警戒対象でも今の状況続けば早期解除視野=西村再生相

2020年5月11日(月)08時32分

西村康稔経済再生相は会見で、遅くとも14日までに新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言で解除の目安を示すと改めて強調した。都内で4月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

西村康稔経済再生相は11日の会見で、遅くとも14日までに新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言で解除の目安を示すと改めて強調した。政府が指定する「特定警戒都道府県」13都道府県でも新規感染者数の減っている茨城・岐阜県などは、この状況が続けば解除が視野に入ると指摘した。

特定警戒都道府県に含まれない34県では、新規感染者数が8県(訂正)が2週連続ゼロ、19県(訂正)は1週間ゼロとなっており、解除が視野に入ると述べた。34県を緊急事態宣言の対象地域に広げたのは大型連休中の大都市圏からの移動を防ぐ目的もあったと説明した。

解除に当たっては1)新規感染者数、2)医療体制、3)感染者数のモニター体制を重視。専門家会議のメンバーの間では、今後継続が想定される小規模な感染をどのようにしたら抑制できるかについて意見集約に至っていないと説明した。

一度解除した地域で再度緊急事態宣言を発出する基準としては、直近の人口あたり新規感染者数などを参照にすると述べた。

*内閣府からの申し出により、本文第2段落の新規感染者数ゼロの県の数を訂正します

(竹本能文)

[東京 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・規制緩和したドイツで新型コロナが感染再拡大 再生産数1.1に上昇
・東京都、新型コロナウイルス新規感染15人確認 100人以下が9日続く
・韓国・文在寅、梨泰院のクラスター発生で新型コロナ第2波に警戒感
・緊急事態宣言めぐり14日に専門家会議 34県の多くは解除視野=西村再生相



20050519issue_cover_150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月19日号(5月12日発売)は「リモートワークの理想と現実」特集。快適性・安全性・効率性を高める方法は? 新型コロナで実現した「理想の働き方」はこのまま一気に普及するのか? 在宅勤務「先進国」アメリカからの最新報告。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック最高値更新、貿易交

ワールド

トランプ氏、イラン制裁解除計画を撤回 必要なら再爆

ワールド

トランプ氏、カナダとの貿易交渉を突如打ち切り デジ

ワールド

トランプ氏、貿易交渉期限「確定せず」 7月9日前倒
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 2
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急所」とは
  • 3
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 4
    富裕層が「流出する国」、中国を抜いた1位は...「金…
  • 5
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    ロシア人にとっての「最大の敵国」、意外な1位は? …
  • 8
    伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 9
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 10
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中