最新記事
パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(3日現在)

2020年4月3日(金)17時45分
ロイター

写真は2日、英チェシントンで新型コロナウイルスの検査を行う医療関係者(2020年 ロイター/Toby Melville)

■優等生シンガポールでも感染増、コロナ封じ込めの困難さ

シンガポールはこれまでは、新型コロナウイルスとの闘いで世界の模範と称賛されてきた。しかしこの小さな都市国家で今、お得意の徹底した策をもってしても感染拡大に歯止めがかからない。疫学専門家は、世界が新型コロナ封じ込めに取り組む上で、シンガポールの例が先行きに不吉な影を落としていると懸念している。

■米、今年は1946年以来最大のマイナス成長 失業率15%超も=モルガンS予想

米銀モルガン・スタンレーは3日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年の米経済成長率が5.5%のマイナスになると予想した。1946年以来、最大のマイナス成長となる。第2・四半期は38%ものマイナス成長を見込む。

■新型コロナ、世界の死者5.3万人超す 感染者100万人以上

ロイターの集計によると、新型コロナウイルスの感染者は世界全体で100万人を超え、死者は5万3007人となった。

■ポンド、対ドルでの下げ幾分回復へ 予想値は大幅下方修正

ロイター為替予測調査によると、英ポンドGBP=は今後1年で、対ドルでの下落分を幾分取り戻すと予想されている。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、相場予想は前月から大幅に下方修正された。

■米政権の新型コロナ顧問、「社会的距離の指針」順守を呼びかけ

米ホワイトハウスの新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は2日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染を防ぐために、濃厚な対人接触を避ける「社会的距離の指針」をもっと順守するよう米国民に呼びかけた。

■新興国通貨、1年後までに年初来の下げ幅縮小へ

ロイター為替予測調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大で大きく売り込まれた新興国通貨は、今年これまでの下落分を取り戻すのは難しい見通しだが、新型ウイルスの世界的流行が落ち着けば、一部の通貨は1年後までに下げ幅を縮小すると予想されている。

■中国の新型コロナ死者4人、全員武漢 市当局は感染拡大を警戒

中国国家衛生健康委員会の発表によると、2日に中国本土で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は31人で、このうち2人は国内での感染者だった。死者は4人で全員、新型コロナの発生地である湖北省・武漢市の患者。同省ではこの日、新たな感染者は確認されなかった。

■ブラジル、新型コロナ対策で米中などに支援と協力要請=保健相

ブラジルで医療・防護用品が底を突いてきており、数週間以内に新型コロナウイルス感染拡大対策で厳しい状況に追い込まれる見通しとなっている。中国に発注した医療・防護用品の新たな到着は、今後1カ月は見込めないという。

■世界の新型コロナ感染者、実際は1000万人の可能性=豪医療当局

豪政府のチーフメディカルオフィサーを務めるブレンダン・マーフィー氏は3日、新型コロナウイルスの感染者が実際には世界で500万─1000万人に達している可能性があると語った。

■「トップガン」続編、新型コロナの影響で12月に公開延期

米パラマウント・ピクチャーズは2日、トム・クルーズ主演映画「トップガン」(1986年)の続編「トップガン・マーヴェリック」について、新型コロナウイルス感染拡大の影響により公開日を6月24日から12月23日に延期すると発表した。

■米エアビー、自社評価額を260億ドルに引き下げ=関係筋

米民泊仲介大手エアビーアンドビーは自社評価額を16%引き下げ、260億ドルにした。事情に詳しい関係筋が2日、明らかにした。新型コロナウイルスの世界的流行による宿泊予約の落ち込みを受けた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 「解決策模索

ビジネス

日銀短観、大企業・製造業DIは4年ぶり高水準 米関

ワールド

ベネズエラ同盟国がマドゥロ氏支持表明、米の石油タン

ワールド

ノーベル委、平和賞受賞のモハンマディ氏逮捕を非難 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 5
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中