新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(31日現在)
■NZ航空が3500人削減へ、新型コロナによる需要激減で=CEO
ニュージーランド(NZ)航空は31日、今週から数カ月間で、世界の従業員の約3分の1に当たる3500人を削減(レイオフ)すると発表した。新型コロナウイルス拡大に伴う需要減から、同社のフライトはほぼ全便欠航している。
■米共和党と協力、次の新型コロナ対策法案作成で=ペロシ下院議長
米民主党のペロシ下院議長は、議会が2兆2000億ドル規模の新型コロナウイルス関連経済対策法案を可決してから3日後となる30日、国内の死者が増え続ける中、次の措置となる法案作成で共和党と協力すると述べた。
■G20貿易相、必需品の流通確保で合意 新型コロナ対策で会議
20カ国・地域(G20)貿易相は30日、テレビ会議を開催し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)に対処するため、開放的な市場を維持し、医療用品や医療設備などの必需品の持続的な流通を確保することで合意した。
■世界の石油需要、4月に消費量の3割相当が減少見通し=トラフィグラ
国際的なコモディティ商社、トラフィグラのチーフエコノミスト、サード・ラヒム氏は、4月の世界の石油需要が日量3000万バレル強減少する恐れがあるとの見方を示した。新型コロナウイルス感染拡大で、世界的に経済活動がほとんど止まろうとしていることを理由に挙げた。
■中国株への資金流入、過去2週間は5年ぶり高水準 経済回復に期待
中国株に過去2週間で海外から流入した資金は70億ドル超とほぼ5年ぶりの高水準に達したことが、EPFRグローバル・データの調査で分かった。投資家の間で、新型コロナウイルスによって落ち込んだ中国経済の回復期待が高まっているとみられる。
■英、航空・自動車・F1チームの連合体に人工呼吸器1万台を発注
英政府は航空、自動車、エンジニアリングの大手や自動車レースF1のチームからなるコンソーシアムに対し、新型コロナウイルスの感染者が重症化した場合に必要になる人工呼吸器1万台を発注した。今週、生産が始まる見通し。
■韓国製造業BSI、4月は17年ぶりの大幅な落ち込み 新型コロナで
韓国銀行(中央銀行)が発表した4月の製造業の景況判断指数(BSI)は季節調整済みで52と前月の66から低下し、2003年4月以来17年ぶりの大幅な落ち込みを記録した。新型コロナウイルス感染拡大や国内外の需要への影響を巡る懸念が高まった。
■米自動車販売、新型コロナで3月は急減へ 4月も打撃続く見通し
新型コロナウイルスの感染拡大で全米各地で外出制限が実施され、消費者心理も悪化する中、3月の米新車販売は大幅な落ち込みとなる可能性が高い。感染拡大予防策は当面続く見通しで、4月の販売台数はさらに打撃を受けるとみられている。
■G20は医療用品・食品に新たな輸出規制をすべきではない=世銀
世界銀行は30日、20カ国・地域(G20)に対し、新型コロナウイルスとの戦いに不可欠となっている医療用品や食品などの主要製品に新たな輸出規制を課さないよう求めた。
■米フォード、GEと提携し人工呼吸器生産へ 今後100日間に5万台
米自動車大手フォード・モーターは30日、新型コロナウイルスの感染者が重症化した場合に必要になる人工呼吸器について、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア部門と提携し、今後100日間にミシガンの工場で、5万台を生産すると発表した。その後は必要に応じて月3万台の生産が可能という。