最新記事

追悼

【動画】NBAがコービー・ブライアントに捧げた唯一無二の追悼ジェスチャー

Watch Kobe Bryant Tributes, From 'Kobe' Chants to the '24' Second Clock

2020年1月27日(月)15時00分
スコット・マクドナルド

2007年、上海でファン・イベントに参加したときのブライアント Aly Song-REUTERS

<レジェンドの不慮の死を知った直後のNBAの試合で、選手たちはブライアントのためだけのスペシャルな別れの告げ方をした>

NBAの元スーパースター、コービー・ブライアント(41)が事故死した日、スポーツ界は偉大なアスリートの訃報を聞いて悲しみに沈んだ。

1月26日(日)の朝、ブライアントと娘のジアナ(13)が乗っていたヘリコプターがロサンゼルス郊外に墜落し、搭乗していた9人全員が死亡した。

同日午後、サンアントニオ・スパーズのホーム、テキサスのAT&Tセンターで行われたスパーズ対トロント・ラプターズ戦では、両チームが相談の上、試合開始のジャンプボールに勝ったほうは24秒ショットクロック(攻撃側のチームは24秒以内にリングにボールを当てなければならないルール)を守らずにドリブルで時間を使い切ることで合意。最初にボールを得たラプターズの選手は、24秒間シュートを打つことなくバイオレーション(反則)のコールを受けた。ロサンゼルズ・レイカーズでプレイしていたときのブライアントの背番号「24」と「24秒ルール」を掛けたユニークな追悼のジェスチャーだ。

両チームの合意はここまでだったが、次にボールを受けたスパーズがフロントコートまでボールを運ぶと、ヘッドコーチのグレッグ・ポポヴィッチの指示によって、スパーズもやはりシュートを打たずにショットクロックを使い切った。

観客はバイオレーションがコールされるたびに手を叩いて立ち上がり、会場は「コービー、コービー!」の大合唱に包まれた。

アメリカン・フットボール界も、NBAのレジェンドの突然の死を悼んだ。フロリダ州オーランドで行われたNFLプロボウルでは、キャンピングワールドスタジアムの大スクリーンにブライアントの姿が映し出され、選手とファンが共に黙祷を捧げた。

20200204issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月4日号(1月28日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集。声優/和菓子職人/民宿女将/インフルエンサー/茶道家......。日本のカルチャーに惚れ込んだ中国人たちの知られざる物語から、日本と中国を見つめ直す。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インドネシアとの貿易協定、崩壊の危機と米高官 「約

ビジネス

米エクソン、30年までに250億ドル増益目標 50

ワールド

アフリカとの貿易イニシアチブ、南アは「異なる扱い」

ワールド

グリーンランド、EU支援の黒鉛採掘計画に許可 期間
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡大、そもそもの「停戦合意」の効果にも疑問符
  • 4
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中