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英仏の因縁を描いた1枚のタペストリーが初めてイギリスへ

Bayeux Tapestry: Centuries-Old Mystery

2019年11月14日(木)19時20分
アリストス・ジョージャウ

この年(1066年)、ノルマンディー公ギヨーム2世率いるノルマン軍がイングランドのヘイスティングスの戦いでアングロ・サクソン軍に勝利。ギヨームは戴冠してイングランド王ウィリアム1世を名乗った。これが現在の英王室の起源だ。

「タペストリーは1066年のノルマン人によるイングランド征服までを描く。最後の部分は欠けているが、恐らく戴冠式の場面だろう」とニックソンは言う。「イギリスとヨーロッパの関係の歴史的瞬間の象徴で、ナポレオンや(ナチス親衛隊長のハインリヒ・)ヒムラーなどが政治的に利用しようとしてきた」

長さ約31メートル、幅9メートルの長方形の空間に飾るといいらしい。作られた当時のように。

<2019年11月19日号掲載>

【参考記事】強い欧州を目指すマクロン「第3の道」
【参考記事】移民に本当に寛容なのはイギリスかドイツか

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