最新記事

ハリケーン・ドリアン

ハリケーン・ドリアンからカエルが見つけた「安全な場所」

Florida Man Discovers Frogs Hiding in Wind Chimes Ahead of Hurricane Dorian

2019年9月4日(水)18時00分
クリスティーナ・チャオ

隠れ場所を見つけた人間と眼が合った PATRICK SMITH

<いち早く安全な場所に隠れたつもり、家族と思われるカエルが健気>

迫り来るハリケーン・ドリアンに備える米フロリダ州で、ある男性が、自宅の裏庭に吊るしたウィンドチャイム(以下の動画)のパイプの中に、嵐から避難していたらしいカエルたちを発見した。

フロリダ州中部の町ベル・アイルに住むパトリック・スミス(30)は9月2日の午後、軒先のウィンドチャイムを室内に取り込もうとして、ぶつかり合うパイプの音がいつもより鈍いのに気づいた。不審に思い中を覗くと、小さなカエルがこちらを見上げていた。

<参考記事>大型ハリケーンを前に動物が避難 フラミンゴは優雅にゴルフカートで

スミスは翌日、「@PooltoyWolf」のユーザー名でツイッターにカエルの動画を投稿した。5本のパイプを1本1本覗いていくと、5本すべてにカエルが入っている。家族にみえる。ハリケーンに備えてここに避難したのだろうと、スミスは言う。「こんなにたくさんのカエルが入ったのは初めてだ」

スミスは、カエルたちを「安全な場所に移動させた」と報告して、ツイッターユーザーたちを安心させた。

いよいよカエルの頭上へ

ハリケーン・ドリアンは先週末、カテゴリー5ならびに4という猛烈な勢力でバハマに壊滅的な被害をもたらした後、アメリカ南東部沿岸を北上しつつある。

<参考記事>世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

米国立ハリケーンセンター(NHC)は9月3日午後5時(東部標準時)ころ、「フロリダ州東部沿岸の一部では風が強まっている」と注意を促した。

ドリアンはピーク時より弱まってカテゴリー2(日本の「非常に強い台風」)になったが、まだ気は抜けない。

(翻訳:ガリレオ)

20190910issue_cover200.jpg
※9月10日号(9月3日発売)は、「プーチン2020」特集。領土問題で日本をあしらうプーチン。来年に迫った米大統領選にも「アジトプロップ」作戦を仕掛けようとしている。「プーチン永久政権」の次なる標的と世界戦略は? プーチンvs.アメリカの最前線を追う。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中