最新記事
中国香港デモ参加者と警官隊が小競り合い 銀行や当局は今週いっぱいオフィス閉鎖
13日、香港での中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、反対する市民らが立法会(議会)の建物付近に集結し、警察は厳重警備を行っている。12日撮影(2019年 ロイター/ATHIT PERAWONGMETHA)
香港で13日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、立法会(議会)の建物付近で改正案に反対するデモ参加者と警察との間で小競り合いが発生した。前日の大規模デモでは、警察がゴム弾や催涙スプレーを使用してデモ隊排除に当たった。
議会の建物付近に集まった群衆の数は13日、一時は約1000人に達した。
議会は閉鎖が続き、13日も審議が行われないことが発表された。
20歳の大学生は「審議が行われれば(デモのために)戻ってくる」と述べた。
この日は一時、一部のデモ参加者が警察がマスクや食料を撤去するのを阻止しようとし、小競り合いが起きた。
ヘルメットや盾など厳重な装備の制服姿の警官は頭上の歩行通路を封鎖し、私服姿の警官は通勤者らの身分証明書を確認した。
香港当局は、「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模なデモを受け、金融街にある当局のオフィスを今週いっぱい閉鎖する。
スタンダード・チャータード(スタンチャート)、中国銀行、DBSを含む銀行は、同地域での支店サービスを停止した。
中環(セントラル)エリアの銀行は「通常通りの業務」だと強調したが、多くの銀行は従業員に在宅勤務を認めた。
HSBCは「予防措置として、デモが起きている周辺の施設2カ所を早めに閉めた。従業員の安全確保と顧客サポートがわれわれの優先事項だ」と説明した。
9日の大規模デモを主催した団体「民間人権陣線」は、16日にもデモを計画していると明らかにした。
2024年4月2日号(3月26日発売)は「生存戦略としてのSDGs」特集。サステナビリティの大海に飛び込んだ企業に勝算あり。その経営戦略を読み解く。[PLUS]初開催!SDGsアワード
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら