「巨大インフラ」アマゾンの規制は現実的なのか
The Anti-Amazon Wave
だが、経営コンサルタンティング会社イーコン・ワン・リサーチのハル・シンガーによれば、米司法省がアマゾンを独占禁止法違反で訴えたとしても、勝算は低いという。同法の適用には、独占の乱用が消費者に「実害」を与えることを示す必要があるからだ。「アマゾンは(反トラスト法の)隙を突いている」と、シンガーは言う。
一方、リンの考えでは、アマゾンの最大の問題は「サイズ」ではない。権力を中立化させるような規制さえあれば、独占でも危険性がなくなる。要は、アマゾン鉄道を使うしかない出版社などの足元を見て、同一サービスでも、版元によって価格を変えたり、扱いを変えたりすることが問題なのだ。差別やひいきが禁じられれば「独占に伴う権力の大半は失われる」という。
とはいえ、政治献金やロビー活動によるアマゾンの甚大な政治的影響力を前に、規制に尻込みする政治家も多い。「いかなる介入も一筋縄ではいかない」と、シンガーは懸念する。
世間からの愛憎が渦巻くなか、巨大企業アマゾンの独占は続く。
<本誌2019年03月05日号「特集:徹底解剖アマゾンエフェクト」より転載>
※3月5日号(2月26日発売)は「徹底解剖 アマゾン・エフェクト」特集。アマゾン・エフェクト(アマゾン効果)とは、アマゾンが引き起こす市場の混乱と変革のこと。今も広がり続けるその脅威を撤退解剖する。ベゾス経営とは何か。次の「犠牲者」はどこか。この怪物企業の規制は現実的なのか。「サバイバー」企業はどんな戦略を取っているのか。最強企業を分析し、最強企業に学ぶ。
アマゾンに飛びます
2025年12月9日号(12月2日発売)は「日本時代劇の挑戦」特集。『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』 ……世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』/岡田准一 ロングインタビュー
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
-
外資系日用品メーカーで衛生製品の品質保証/薬剤師
ゴージョージャパン株式会社
- 東京都
- 年収600万円~800万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京都/港区虎ノ門
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
未経験OK 外資系有名ブランド企業社内ヘルプデスク業務 京橋駅
株式会社スタッフサービス ITソリューション
- 東京都
- 月給23万5,000円~
- 正社員





