最新記事

英王室

ツイッター、メーガン妃支持派が英王室批判で炎上「英王室はケイトしか守らない」

Kensington Palace ‘Terrible’ In Defending Meghan Markle But Not With Kate Middleton

2019年2月7日(木)16時03分
キャサリン・アメシン

妊娠中も心が休まらないメーガン妃(写真右、ロンドンの動物愛護団体を訪ねて 1月16日) Eddie Mulholland/Pool REUTERS

<ネット上のメーガン妃バッシングが止まらない。それを止めようとしない王室に激怒したメーガン派が反撃に出た>

英王室は、ウィリアム王子の妻キャサリン妃とハリー王子の妻メーガン妃を平等に扱っていない、とネットが炎上している。

昨年5月にハリー王子と結婚し「サセックス侯爵夫人」となったメーガン妃の親友たちもついに口を開き、ネット上(とくにツイッターとインスタグラム)で人種差別的、女性蔑視的なニセ情報やデマをまき散らすトロールからメーガン妃を擁護した。彼らによれば、王室入りしてからもメーガン妃は何ら変わらない。ハリー王子を愛し、支え、友達付き合いも続けている。それでも彼女は妊娠中の今でさえ、心の痛みに苛まれているという。

メーガン妃を応援する人たちはかねてから、王室は妊娠中の彼女を守る気がないと感じていたため、今回メーガン妃のために結束できたことに安堵している。もしネットで攻撃対象になったのがキャサリン妃なら、王室側の対応も違ったはずだ、と友人たちは言う。

「王室の対応はひどすぎる。あんなでたらめを一体誰がリークしているのか、ますます疑いたくなる」と、ツイッター・ユーザーのエリカ・カウンシルは書く。

「同感。ネットが発達したこのご時世、メーガン妃への執拗な攻撃に対して@KensingtonRoyal(英王室の公式ツイッター・アカウント)が取った対応は恥だ。彼らが弁護するのはキャサリン妃だけ。人種差別的なヘイト団体のリーダーみたいだ」と、別のユーザーがコメントした。

メーガン妃がキャサリン妃を泣かせた?

別のツイッター・ユーザー@Pearl19_0_8は、昨夏の終わりごろから王室の対応を疑っていた、とコメントした。メーガン妃への人種差別的なコメントが大量にあふれ、トロールたちがメーガン妃に対する中傷や嫌がらせ専用のアカウントを作り始めた頃だった。@Pearl19_0_8は、王室はその気になれば悪質なコメントを簡単に遮断できたはずなのに、メーガン妃の支持者から寄せられた不満を無視した、という。

メーガン妃の結婚式の準備でメーガン妃がキャサリン妃を泣かせた、と報じた王室担当記者、カミラ・トミネイも批判の的だった。トミネイは王室から反論はなかったと主張。事実誤認なら即座に抗議がきたはずだ、と書いた。

CNNが昨年末に報じたところによれば、@KensingtonRoyalでの誹謗中傷はメーガン妃に対するものだけではなく、キャサリン妃に対するものもあった。メーガン妃とキャサリン妃の支持者同士が争う体だという。英王室側も、監視プログラムを走らせ、ツイッターにも抗議している。だが、メーガン妃支持者の不満は収まらない。

「王室が報道内容に抗議するのはケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃)が不利になる時だけだ」と、あるユーザーはトミネイの記事についてコメントした。王室がハリー王子をひどく扱ってきた延長線上でメーガン妃が犠牲になっている、と。

(翻訳:河原里香)

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

海外勢の米国債保有、7月も過去最高の9.15兆ドル

ワールド

ウクライナ戦争後の平和確保に協力とトランプ氏、プー

ビジネス

中国、TikTok巡る合意承認したもよう=トランプ

ワールド

米政権がクックFRB理事解任巡り最高裁へ上告、下級
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中