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中台関係改善の絶好の機会を、習近平は逃した

2019年1月21日(月)11時30分
デレク・グロスマン(ランド研究所防衛担当上級アナリスト)

2018年11月の台湾統一地方選で民進党が大敗したことで今後、2020年の総統選に向けた中台関係はますます悪化するだろう。中国に融和的な国民党が躍進したことは、中国をつけ上がらせた可能性がある。外交や経済、軍事、選挙干渉などで台湾に圧力をかける戦略が効いているに違いない、と。実際には民進党の惨敗は、内政の失敗によるところが大きいのだが。

次期総統選に向け、中台間の持続可能な平和の見込みは極度に縮小している。習も蔡も態度を硬化させるなか、習の「一国二制度」発言は不必要なまでに緊張を激化させた。習の演説を受け、中国に融和的な国民党までもがこの発言を拒絶。もしも民進党と国民党が反中国で手を組むようなことになれば、中国にとっては悪夢のシナリオだ。

そんな事態を避けるために、習は態度を和らげようとするかもしれない。だが少なくともここのところ続く強気の姿勢は、中国が自らの優位を確信していることを物語っている。

From Foreign Policy Magazine

<2019年1月22日号掲載>

※2019年1月22日号(1月15日発売)は「2大レポート:遺伝子最前線」特集。クリスパーによる遺伝子編集はどこまで進んでいるのか、医学を変えるアフリカのゲノム解析とは何か。ほかにも、中国「デザイナーベビー」問題から、クリスパー開発者独占インタビュー、人間の身体能力や自閉症治療などゲノム研究の最新7事例まで――。病気を治し、超人を生む「神の技術」の最前線をレポートする。

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