米国企業、トランプ政権に警鐘 対中関税値上げで自国の損害「劇的に拡大」
2018年8月20日(月)17時38分
テキサス州の棺おけメーカー、センテニアル・キャスケットのダグラス・チェン社長は、同社は中国製棺おけのみを取り扱っているため、関税によって「多大な損失」が発生し、親族を失って悲しみにくれる遺族らが購入する棺おけの値段が上がることになるとコメントした。
核燃料製造で米最大手のウエスチングハウス・エレクトリックは、米国内の核燃料工場の設備に使われている「ジルコニウム」は中国産に依存していると説明。米国内で調達できないため、関税が適用されれば、原子力発電所向けの核燃料の製造コストが上がり、最終的に一部の米消費者の電気料金に跳ね返ることになるとの見方を示した。
米最大の自転車ブランド「ハフィー」のビル・スミス最高経営責任者(CEO)は、中国製の自転車を年間400万台販売する同社にとって、関税は「深刻な脅威になる」と強調した。「中国は世界最大の自転車製造国であるため、アジアや欧州でハフィーが必要とする台数を供給できる国は他にない」と記した。
[ワシントン 20日 ロイター]
Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
2024年4月2日号(3月26日発売)は「生存戦略としてのSDGs」特集。サステナビリティの大海に飛び込んだ企業に勝算あり。その経営戦略を読み解く。[PLUS]初開催!SDGsアワード
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着