最新記事

貿易戦争

人民日報がトランプの通商政策を猛批判「脅迫や威嚇のドラマを演じている」

2018年8月6日(月)18時30分

8月6日、中国共産党機関紙、人民日報は論説で、米国は中国との貿易摩擦をエスカレートさせ、国際貿易を「ゼロサムゲーム」にしたと指摘し、トランプ大統領(写真)の通商政策を激しく批判した。写真はオハイオ州 で4日撮影(2018年 ロイター/Leah Millis)

中国共産党機関紙、人民日報は6日の論説で、米国は中国との貿易摩擦をエスカレートさせ、国際貿易を「ゼロサムゲーム」にしたと指摘し、トランプ大統領の通商政策を激しく批判した。

トランプ氏が脅迫や威嚇のドラマを演じているとし、他の人が自分のドラマと調子を合わせてくれると期待することは「希望的観測」に過ぎないと指摘。「国を統治するということは、ビジネスを行うようなことではない」とし、トランプ氏の行動が米国の信頼性を危険にさらしているとの見方を示した。

貿易摩擦が激化する中、中国の報道機関は米国とトランプ政権を頻繁に非難してきたが、これまではトランプ大統領個人への攻撃は概ね避けてきた。

国営メディアでは、中国経済の底堅さを強調し米中貿易戦争の影響を巡る懸念を重大視しない記事もみられた。

国営英字紙チャイナ・デーリーは中国のエコノミストの話として、「市場参加者は短期的に人民元が比較的安定して推移すると予想しており、米中貿易摩擦の影響を懸念していない。政策が微調整される中、経済成長が底堅く推移すると見込んでいる」との見解を示した。

また、中国はトランプ大統領の決意を過小評価すべきではないとのカドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言を受け、環球時報は5日夜の論説で、中国は「短期的な利益を犠牲」にすることは恐れておらず、「中国は最後まで戦う時間がある。最終的には米国が笑いものになることを時間が証明するだろう」とした。

[上海/北京 6日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

NATO、ウクライナ支援の米兵器「全て引き渡し」 

ビジネス

米国株式市場=急落、ナスダック調整入り 中東情勢巡

ビジネス

原油150ドル超を見込むオプション取引活発化、ホル

ビジネス

英中銀テイラー委員「利上げのハードル高い」、イラン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 3
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRANG』に託した想い、全14曲を【徹底分析】
  • 4
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「…
  • 5
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 6
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 7
    トランプが誤算? イラン攻撃延期の舞台裏、湾岸諸国…
  • 8
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 9
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 10
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中