最新記事

トランプ政権

機密権限剥奪されても、トランプは危険と言い続ける──元CIA長官

Ex-CIA Chief John Brennan Stands by Trump Treason Claim

2018年8月20日(月)20時00分
ジェーソン・マードック

トランプは18日、ツイッターでブレナンに反撃した。「ブレナンがCIA長官在任中に犯した過ちを見た人はいるか? 彼は最悪の長官として歴史に名を残すことになるだろう。そしてやめてからはわが国の機密をゆだねるに値しないただのほら吹きで党派的な3流政治評論家になった」

上院情報委員会の委員長を務めるリチャード・バー上院議員も17日、ブレナン発言を強く非難した。

「もしブレナン(元)長官の発言がCIA長官在任中に手にした情報に基づくならばなぜ17年に公表された(ロシア介入疑惑に関する)報告書にそれを含めなかったのか」とバーは述べた。

「もし発言が退任後に目にした情報に基づくなら、それは情報漏えいに相当する。もし発言が憶測に基づく純粋に政治的なものであれば、大統領は行政府の長として彼の機密情報へのアクセス権を取り消す十分な権限を持つ」

「大統領は法を超えた存在ではない」

機密情報へのアクセス権剥奪の動きは情報畑の人々の間にも議論を巻き起こしている。

レオン・パネッタCIA元長官はCBSの取材に答え、トランプにはそうした決定をする権限はないかもしれないと述べた。政治紙ザ・ヒルによればパネッタは「トランプが大統領令に従っているか、きちんとした法的手続きを踏んでいるのかどうかが疑問視されるところだ」と述べたという。またパネッタは「大統領は法を超えた存在ではない」とも述べている。

一方、19日にはジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、アクセス権限剥奪に法的問題はないだろうとの考えを示した。これはとりもなおさず、トランプ政権とロシアの間の関係を証明するかも知れない機密情報があるということだ。

「もし機密情報を使わなければ、ブレナンはトランプ大統領とロシアとのいわゆる共謀を非難できる立場になかったのではないか、と多くの人々が述べている」とボルトンはABCテレビの取材に答えた。

(翻訳:村井裕美)

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インド政府、総合インフレ目標を4%に据え置き

ワールド

イラク、南部主要油田で80%減産 海峡封鎖で

ビジネス

グリーン英中銀委員「利上げに傾かず」、今月の会合巡

ビジネス

Temuの中国PDD、第4四半期売上高・利益が予想
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 2
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 3
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 4
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 5
    「有事の金」が下がる逆説 イラン戦争で市場に何が…
  • 6
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 7
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 8
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 9
    地上侵攻もありえる...イラン戦争が今後たどり得る「…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 9
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中