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米韓合同演習

米韓演習中止で金正恩氏が「大喜び」する本当の理由

2018年6月18日(月)12時57分
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト) ※デイリーNKジャパンより転載

米韓がこれを止めれば、北朝鮮にはいくらかの余裕が生まれる。それでも、戦争遂行能力が一気に復活することはないだろう。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の規律はメチャクチャであり、戦争を始められる状態ではない。

ということはやはり、大規模な演習でガンガン圧力をかけるのを止めてもらい、「少しラクになりたい」というのが金正恩氏のホンネなのではないか。首尾よく中止を勝ち取ることができれば、金正恩氏はさぞや大喜びだろう。

とはいえ、演習の中止が続けば、米韓同盟の作戦能力が相対的に低下するのは免れない。朝鮮半島で起きうる「混乱」は、戦争ばかりではない。米韓に慎重さが求められていることに変わりはないのだ。


[筆者]
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト)
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)、『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)、『北朝鮮ポップスの世界』(共著、花伝社)など。近著に『脱北者が明かす北朝鮮』(宝島社)。

※当記事は「デイリーNKジャパン」からの転載記事です。
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