最新記事

アフリカ

南アフリカのズマ大統領が辞任表明 9年の政権に幕

2018年2月15日(木)08時36分

 2月14日、南アフリカのズマ大統領(写真)は演説を行い辞任を表明した(2018年 ロイター/Siphiwe Sibeko)

南アフリカのズマ大統領は14日、国民向けに演説を行い、辞任を表明した。汚職疑惑の高まりを受けて9年に及ぶ政権に終止符が打たれることになった。

ズマ氏は、12月にラマポーザ副大統領が与党アフリカ民族会議(ANC)の党首に就任して以降、自身を早期退陣に追い込む流れが強まったことに異議を唱えたうえで、ANCによる辞任勧告を受け入れると表明。

「わたしは辞任する決定に至った」と述べ、即日に大統領職を退くとした。

「ANC執行部の決定に同意はしないが、わたしはこれまで一貫して党の規律を守ってきた」と強調した。

ANCは前日、ズマ氏に辞任を勧告。14日には、野党が提出し、15日に採決が予定されていたズマ氏に対する不信任決議案について、支持する方針を示していた。

通貨ランドはこの日、対ドルで1%強上昇し、2年半ぶりの高値である1ドル=11.66ランドを付けた。

ANCのジェシー・デュアルテ副事務局長は「南アの経済、社会的課題に迅速で断固とした対応が必要となるなか、(ズマ氏の)辞任は南ア国民に確実性をもたらす」と評価した。

同党のジャクソン・ムテンブ院内幹事長は、ズマ氏による辞任表明に先立ち、ラマポーザ副大統領(65)が早ければ16日にも大統領に就任する可能性があると述べていた。ラマポーザ氏は党内融和を図ると期待されている。

南ア警察はこの日、ズマ氏を巡る汚職疑惑の中心人物とされてきたインド系富豪グプタ家邸宅の捜査に踏み切った。グプタ家はズマ氏との親しい関係を利用し、国有企業や公共事業に介入した疑いがもたれている。

国営南ア放送協会(SABC)によると、グプタ家の1人を含む複数人が拘束された。司法筋は、警察は追加で最大7人を逮捕する構えで、グプタ家のメンバーも含まれると語った。



[ヨハネスブルク 14日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

MAGAZINE

特集:パックンのお笑い国際情勢入門

2019-8・20号(8/ 6発売)

世界のニュースと首脳たちをインテリ芸人が辛辣風刺──日本人が知らなかった政治の見方お届けします

※次号は8/20(火)発売となります。

人気ランキング

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道は?

  • 3

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 4

    世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?

  • 5

    「日本は代が変わっても過去を清算せよ」金正恩が安…

  • 6

    世界が知る「香港」は終わった

  • 7

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 8

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 9

    9.11を経験したミレニアル世代の僕が原爆投下を正当…

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断国家の世論割れる

  • 3

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 6

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道…

  • 7

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 8

    犯人の容姿への嘲笑に警告 9万件のコメントを集めた…

  • 9

    世界が知る「香港」は終わった

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    水深450メートル、メカジキに群がるサメ、そのサメを食べる大魚

  • 2

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 3

    巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    子宮内共食いなど「サメの共食い」恐怖の実態

  • 6

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 7

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 8

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断…

  • 9

    「韓国の反論は誤解だらけ」

  • 10

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいつ…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月