米国と中ロ、イラン核問題巡り国連安保理で対立
3月12日、国連安保理会合で発言するネベンジア・ロシア国連大使。REUTERS/Eduardo Munoz
[12日 ロイター] - 米国と西側同盟国は12日、ロシア・中国と国連安全保障理事会でイランの核開発計画を巡って対立した。米国がイラン攻撃の正当性を主張する一方、中国とロシアはこれを厳しく批判した。
安保理でロシアと中国はイラン制裁委員会に関する審議の阻止を試みたが、賛成11、反対2、棄権2で退けられた。
ウォルツ米国連大使は理事会で演説し、同委員会の活動を妨げることでロシアと中国がイランを守ろうとしていると非難した。「国連の全加盟国はイランに対する武器禁輸を履行し、ミサイル技術の移転・取引を禁止し、関連する金融資産を凍結すべきだ」と訴えた。
再発動される国連の制裁措置について、「恣意的なものではなく、イランの核・ミサイル・通常兵器計画がもたらす脅威と、イランによる継続的なテロ支援に対処するため、対象を限定したものだ」と述べた。
さらに、ロシアと中国は制裁委員会が機能することを望んでいないとし、「両国はパートナーであるイランを守り、今回再び禁止された防衛協力を維持したいからだ」と主張した。
ウォルツ氏はまた、核兵器を保有しない国で60%まで濃縮したウランを生産・蓄積しているのは世界でイランだけだと国際原子力機関(IAEA)が先週改めて指摘したことに言及した上で、イランはIAEAによるこの備蓄へのアクセスを拒否していると述べた。
英国とフランスも、イランが核計画を巡る懸念への対応を怠ったため、対イラン制裁の再発動は正当化されると主張した。
これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は、IAEA報告で一度も裏付けられていない「イランの核兵器取得計画とされるもの」を巡る「ヒステリー」を米国と同盟国があおり立てていると非難した。「これはイランに対する新たな軍事行動に踏み切り、中東と周辺地域の情勢を大きくエスカレートさせるために行われた」と述べた。
中国の傅聡国連大使は、米国がイラン核危機の「扇動者」であり、「交渉の最中にイランに対し露骨な武力行使に訴え、外交努力を台無しにした」と指摘した。
イランのイラバニ国連大使は記者団に対し、イランの核計画は「常に完全に平和目的だ」と述べ、対イラン制裁の履行を強制しようとするいかなる試みも認めないと強調した。
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