<ボストン音楽院のジョー・ベネット博士が史上最もハッピーなクリスマス・ソングを作るべく200曲を分析し、1曲を完成させたが、さてその成果は...>
「お約束」を盛り込んだハッピーソング
「史上最もハッピーなクリスマス・ソング」が完成した。米国マサチューセッツ州にあるボストン音楽院のジョー・ベネット博士が、クリスマス・シーズンに好んで聞かれる200曲に上る曲の歌詞、テンポ、調性、ボーカルを分析。その結果をもとにして、史上最もハッピーなクリスマス・ソング「Love's Not Just For Christmas(ラブズ・ノット・ジャスト・フォー・クリスマス)」を完成させた。
ベネット博士が自身のウェブサイトで公表している論文によると、今回分析したのは、音楽配信サービスのスポティファイのUK版で、2016年12月25日の週に最も聞かれた200曲。うち78曲がクリスマスをテーマにした曲だった。
これらを分析したところ、歌詞には「サンタ」、「雪」、「家」、「平和と愛」という言葉が頻繁に登場。サビの部分にはソリの鈴の音(シャンシャンシャンシャンというあの音)が使われるのが大事なポイントのようだった。さらに、長調(CメジャーまたはAメジャー)でテンポは1分間に115ビート、4分の4拍子がカギだ。
ヒットメーカーが作曲を担当
ベネット博士は、作曲家は通常、自分の経験や音楽スキル、好みを組み合わせて曲作りをするため、「いい曲が出来上がる単純な調合法があるわけではい」とデイリーメールに話した。200曲を分析したからといって、その結果を曲に落とし込むのは簡単な作業ではなかったようだ。
しかしベネット博士が分析した結果は、これまでカイリー・ミノーグやブリトニー・スピアーズに曲を提供してヒットさせた経歴を持つプロの手によって、1曲のクリスマス・ソングに仕立て上げられた。作曲家のスティーブ・アンダーソン氏が、ハリエット・グリーン氏と共同で「世界で一番幸せな気分になれるクリスマス・ソング」として作り上げのが、前述の「ラブズ・ノット・ジャスト・フォー・クリスマス」だ。
Love's Not Just For Christmas「ラブズ・ノット・ジャスト・フォー・クリスマス」 =====アンダーソン氏は、「これまで幸運にもクリスマス曲を書いたりクリスマス・アルバムをプロデュースしたりしてきたけど、今回の挑戦にもうまく応えて、今年だけじゃなくクリスマスには毎年みんなが楽しんでくれる曲になっていればうれしい」とデイリーメールに話している。
出来上がった曲は、マドンナやジョージ・マイケルとも共演経験のあるロンドン・コミュニティ・ゴスペル・クワイアーが歌っており、英国各地にあるイントゥ・ショッピングセンターでクリスマス・シーズンに生演奏される予定だ。
英でも米でも人気はマライアのあの曲
なお、ベネット博士の分析によると、2016年12月25日の週にUKスポティファイで最も聞かれたクリスマス・ソングは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」だった。また、この時期に流れたクリスマス曲78曲のうち10曲がマイケル・ブーブレのものだったという。
マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」は他のチャートでも強さを発揮している。米音楽誌ビルボードの「ホリデー100」でも現在1位だ。去年も一昨年も1位だったので、今年も1位を守ったままホリデーシーズンを終える可能性は高い。
米国国営放送のボイス・オブ・アメリカの記事でも、スポティファイと調査会社ニールセン、2つの「クリスマス・ソング人気ランキング」でそれぞれ、マライアの曲が1位になっている(いずれも2016年のデータ)。