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東日本大震災の瓦礫に乗って、外来種がやって来た

2017年11月22日(水)16時00分
メーガン・バーテルズ

増え続けるプラスチック

ただし、「瓦礫ヒッチハイカー」の大半は、生存に適した環境に漂着するとは限らない。幸運なものは外来種となって繁栄し、在来種を脅かすときもあるが、天敵のいない移住場所を選ぶことはできない。在来種との関係は「生態系のルーレット」だと、カールトンは言う。

ムラサキイガイは、過去にもさまざまな沿岸を侵略してきた。ハワイと北米沿岸の生態系を監視して、外来種の侵略の兆候をいち早く確認しようという研究も行われている。

震災から6年がたっても、北米沿岸に漂着する瓦礫は量も種類も驚くほど多い。木などの自然物は漂流中に崩壊や腐敗することも多く、最初の2、3年で減った。しかし「大量に流れ着くプラスチックは、はるか遠くから生物を運んでくる」と、ティールは言う。

津波の瓦礫は、海を漂うゴミのごく一部にすぎない。今回の論文に書かれているような長い旅は、私たちが思っている以上にさまざまな所で繰り広げられているのだろう。

今年9月にフロリダ州とカリブ諸島を襲った2つのハリケーンも、大量の瓦礫を海に放った。多くの「ヒッチハイカー」がメキシコ湾流に乗って、ヨーロッパの沿岸に流れ着くだろう。ゴミに占めるプラスチックの割合は今後も増え続け、より長い距離、長い時間、漂流するだろう。

運命のいたずらで大海原の冒険に出た生物が、漂着先で歓迎されるかどうかは着いてみるまで分からないが。

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[2017年11月21日号掲載]

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