最新記事

難民

【写真特集】アフリカ難民たちの過酷な1食

2017年10月17日(火)18時30分
Photographs by Chris De Bode

PPFOOD14.jpg

ボウルに入った乳白色の液体は栄養食のスーパーシリアル。タンパク質を補給し栄養失調を予防するための緊急援助食だ

PPFOOD15.jpg

赤トウモロコシの実。周辺地域で戦闘が続いているため、武装組織が身を隠す恐れのある高さ1メートル以上の作物は栽培が禁じられている。爆発物の原料になり得る肥料の流通も規制され、雑穀やトウモロコシなど多くの穀物類の生産の妨げになっている


PPFOOD16.jpg

黒目豆の入った小さな袋は、80歳のアチェの家に保存されていたもの。アチェは4人の娘とその子供たちと狭い家に暮らす。一家は故郷で襲撃を受け、男たちが殺害もしくは連れ去られたため、女だけで逃れてきた。物乞いで1日1食を確保しようとするが、それすらかなわない日もあるという


PPFOOD17.jpg

ペースト状の赤トウモロコシに白米、刻んだマンゴーの葉を交ぜた食べかけの食事。58歳のラマタ・マドゥと6人の子供たちの一日分の食料だ。難民キャンプ周辺の家を物乞いして回り、施しの食料をかき集めている


PPFOOD18.jpg

これからペースト状に加工されるピーナツ


PPFOOD19.jpg

トウモロコシの皮の食事。食料が極端に不足しているため、くずも捨てずに口にする


撮影:クリス・デ・ボーデ
1965年生まれ。登山インストラクターから写真家に転向した。人道問題をテーマに取材・撮影した国々は70カ国に及び、国連機関や国際NGOとも連携しながら、雑誌や新聞、展覧会で作品を発表している

[2017年6月27日号掲載]

「Picture Power」の記事一覧はこちら

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米中外相が初会談、「相違点の管理」で合意 首脳会談

ビジネス

ビットコイン連日最高値、関連株も高い 米下院は来週

ワールド

EU、ガザ対応巡りイスラエルへの圧力強化検討

ワールド

米国務省、1350人超の職員解雇開始 トランプ氏の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「裏庭」で叶えた両親、「圧巻の出来栄え」にSNSでは称賛の声
  • 2
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 3
    トランプはプーチンを見限った?――ウクライナに一転パトリオット供与継続の深層
  • 4
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 5
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 6
    セーターから自動車まで「すべての業界」に影響? 日…
  • 7
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 8
    『イカゲーム』の次はコレ...「デスゲーム」好き必見…
  • 9
    英郵便局、富士通「ホライズン」欠陥で起きた大量冤…
  • 10
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 5
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 6
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 7
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 8
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 9
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 10
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中