最新記事

セレブ

米財務長官の美人妻、高級ブランド自慢で中間層を敵に回す

2017年8月23日(水)17時00分
トム・ポーター

1月20日、トランプの大統領就任式で。ムニューチン(左)とリントンは婚約中だった Saul Loeb-REUTERS

<高級ブランドに身を包んだアメリカの財務長官の妻が、インスタで富をひけらかしたあげく庶民を「世間知らず」呼ばわりしたすごい論法>

米財務長官スティーブン・ムニューチンの妻でハリウッド女優のルイーズ・リントンの言動が批判を浴びている。

身に付けた高級ブランド品の数々をひけらかす写真をインスタグラムに投稿したうえ、「税金の無駄づかい」と批判してきた相手に対して、自分の裕福さを鼻にかけて相手を見下すかのような傲慢なコメントを返したのだ。

問題の写真は、アカウントの設定が「自分のみ」に変更されたため現在は見ることができないが、キャプチャーされた画面がツイッター上などで拡散されている。元ゴールドマン・サックスのCEOで億万長者の夫の公務に同行してケンタッキー州を訪れた際に、政府専用機から降りるところだ。


(ブランド名が入ったリントンのオリジナル投稿。右の写真は、新婚旅行でスコットランドのエジンバラに到着したときのもの。英デイリーメールは、リントンのファッションは3万ドル相当と値踏みする)

写真には、ご丁寧に身に着けたブランド品の名前まで入っている。エルメスのバーキンのほか、ローラン・ムレ、バレンティノ、トム・フォードなど、全身ブランドで固めているのが自慢だ。

「#ケンタッキー へのすばらしい #日帰り旅行! #最高の #人たち #美しい #田園地方 #ローラン・ムレのパンツ #トム・フォードのサングラス、#エルメスのスカーフ #ヴァレンティノのロックスタッズパンプス......」などのハッシュタグも並ぶ。

(税金の無駄遣い、という指摘に対してリントンが延々と書き連ねた反論)


この投稿に対して、オレゴン州在住で3児の母ジェニ・ミラーは、「あなたの素敵な休暇の費用を賄えて嬉しいわ」とコメントした。

リントンはこれに反撃した。しかも自分のほうが国に貢献しているとミラーを見下したのだ。

世間知らずはどっち?

「あら!これが個人的な旅行だとでも思った?おめでたいわね!」とリントンは書いた。「アメリカ政府が、私たちのハネムーンや個人旅行にお金を出してくれたと思う?大笑いだわ。あなたは、私や夫より経済に貢献してるの?1人の納税者としても、国に対する自己犠牲という点でも、私たちより貢献してるの?」

リントンの「うわ言」は続く。「まずまちがいなく、あなたよりも私たちのほうが、この日帰り『旅行』のために多くの税金を払っている」

「あなたは、おめでたいほど世間知らずね」とリントンは言い放ち、「あなたの暮らしはかわいらしい」と続けた。

(ドラマでマリー・アントワネットを演じたリントン。他人を「世間知らず」と呼ぶリントンには適役だったかも)


ミラーは、「ニューヨーク・タイムズ」の取材に対し、リントンの反応に驚いたと語っている。「私がちょっとコメントしたら、彼女は長々とわめきちらした。自分のほうが重要人物で、賢くて善良で裕福だということを証明しなければ気が済まないようだった」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀が金利据え置き、5対4の僅差 12月利下げの

ビジネス

ユーロ圏小売売上高、9月は前月比0.1%減 予想外

ビジネス

日産、通期純損益予想を再び見送り 4━9月期は22

ビジネス

ドイツ金融監督庁、JPモルガンに過去最大の罰金 5
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの前に現れた「強力すぎるライバル」にSNS爆笑
  • 4
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 5
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 6
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 7
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 8
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 9
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中