最新記事

ペット

ペット(+ペット用品を愛する人間)に贈るハイテク商品

2017年2月22日(水)17時50分
ケイト・ローレンス ReadWrite[日本版]編集部

PetBot

newsweek02.png

PetBotもパブロフの業績にヒントを得たもので、ペットというよりも飼い主の生活に目を向けたものだ。ご褒美を提供する機能を持った子供監視装置みたいなモノだと考えればいいだろう。飼い主はスマートフォンを通してペットとやり取りできる。ペットがカメラによってくれば、PetBotは自動的に10秒間の動画か写真を撮り、褒美として食べ物を与えるか録音していた内容を再生する。


Whistle, FitBark そして Wonderwoof

newsweek03.jpg

犬向けのウェアラブルの中でも次の3つのデバイスが大きな注目を集めている。Whisle, FitBark、そしてWonderwoofだ。どれも犬の首輪に取り付けられるタイプのアクティビティーモニターであり、現在の状況を種別や年齢、体重ごとにあらかじめ計算された数値と比較する。

これらのデバイスの違いはアプリにある。例えばWhisleの場合、飼い主は投薬や食餌のトラッキングを行うことが出来、それを家族間でシェア出来る。また別売りのGPSトラッカーもあるが、製品と別売りではなく一つに統合されたほうがいいだろう。WhisleはSigfoxの低電力IoTネットワークに接続する初のコンシューマデバイスでもある。方やFirstBarkは飼い主のFitbitとリンクでき、80ドルで複数頭の犬をモニターするためのWiFiベースのアクセサリを選択できる。Wonderwoofアプリでは外出時に周りに他の犬好きがいないかどうかのトラッキングを行うことが出来る。猫好きでも心配することは無い。今年に入ってWondermeowの開発が進められているところだ。


Voyce

newsweek04.jpg

Voyceは健康面に着目した犬用ウェアラブル首輪であり、これまで紹介したウェアラブルでできる事は全部できるものだ。それだけでなく日照量や心拍/呼吸数のモニタリングもできる。獣医のチームによってデザインされたVoyceの強みは、得られた情報をかかりつけの獣医が見れるようにできる点だ。Voiceは他のヘルスモニタリングデバイスと比べて倍以上の価格であり、加えてオンラインポータルへのアクセスの為に年間100ドルのメンバーシップに加入する必要がある。飼い主はCare Giverオプションをアクティベートする事で、かかりつけの獣医がVoyceで得られたデータすべてにアクセスすることが出来る。それとは別にVoyce Proコースに契約すれば、獣医が能動的に看病にかかわる事も可能だ。

newsweek05.png

首輪には様々なサイズが用意されているが、多くの犬にとっては着け心地の悪いものだろう。あるレビューでは首輪のデザインがゴツイせいで、犬の見た目がわるくなるという非難が寄せらており、飼い主はこのような首輪をつけさせることに引け目を感じているようだ。だがこうした詳細なモニタリングウェアラブルの登場は、将来の開発者たちにとっての足がかりになるであろうし、いずれはよりエルゴノミックなデザインの首輪が登場する事だろう。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

ドイツ経済、26年は国内主導の回復に転換へ=IMK

ワールド

豪首相、ヘイトスピーチ対策強化を約束 ボンダイビー

ビジネス

仮想通貨交換コインベース、イベント予測や株式取引に

ビジネス

エリオット、加ルルレモン株10億ドル超取得 CEO
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 9
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 10
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中