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韓国政治の未熟な実態を物語る、朴槿恵「弾劾案可決」

2016年12月16日(金)11時00分
ロバート・E・ケリー(本誌コラムニスト)

機能した憲法プロセス

 朴の統治スタイルは、超然とした貴族のよう。メディアに対しては、(多くが台本ありきの)記者会見を年に1度開くだけで、政権に批判的なジャーナリストや報道機関を何度となく攻撃した。大統領府のスタッフも、それに加担していた。

 一方、野党の左派勢力は危険な火遊びに走った。先週、弾劾訴追案が否決されれば、全議員が辞職すると脅しをかけたことだ。もしそうなっていれば、韓国の政治危機は一気に深刻化していたはずだ。こうした野党の姿勢は、左派が憲法上の手続きに敬意を払っていないことを示唆している。まるで途上国のような政治感覚だ。

【参考記事】「女たちが国を滅ぼした」――韓国のデモに紛れ込む「女性嫌悪(ミソジニー)」の危険度

 だが、いいニュースもある。憲法のプロセスがきちんと機能していることだ。スキャンダルはあらゆる民主主義国家で起こり得る。大切なのは、それにどう対処するかだ。

 韓国の場合、大規模な街頭デモが平和的に行われたことは、高く評価していい。国会と大統領も、今のところ憲法の規定を守っている(ルール違反ぎりぎりの駆け引きはあったが)。朴は、もし憲法裁が弾劾を決定すれば受け入れると語った。

 ここ数カ月の韓国は大揺れだったが、多くの犠牲を払って手にした民主主義は、この国の政治家よりも健全で成熟していることを示そうとしている。

[2016年12月20日号掲載]

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